2019年にザウバーでF1フル参戦を果たすアントニオ・ジョビナッツィは、F1キャリアで使用する固定カンバーとして“99”を選択した。ザウバーは2007シーズンのワールドチャンピオン、キミ・ライコネンと2019シーズンの契約を交わしたことで世界中のファンを驚かせたが、ライコネンの僚友としてフェラーリの支援を受ける若きイタリア人ドライバーが彼のチームメイトになることが決定した。
すでにザウバーでF1を2レース経験しており、ハースやフェラーリでテストドライバーを務めた他、2018年のル・マン24時間レースにも出走したアントニオ・ジョビナッツィは、フェラーリのパワーユニットを積むザウバーから初のF1フルシーズンに挑む。アントニオ・ジョビナッツィは、F1キャリアで使用するカーナンバーに“99”を選択。これはカート時代に使用していた思い出のカーナンバーだ。 View this post on Instagram AG99 is back ? #memories #minikart Antonio Giovinazzi ??さん(@antogiovinazzi99)がシェアした投稿 - 2018年12月月3日午前6時25分PST アントニオ・ジョビナッツウィ (Antonio Giovinazzi)年齢:24歳(1993年12月14日生まれ)国籍:イタリア過去の獲得タイトル:フォーミュラ・ピロータ・チャイナ(2012シーズン)マスターズ・オブ・フォーミュラ3(2015シーズン)過去のF1での戦績:2017シーズン オーストラリアGP(決勝12位)2017シーズン 中国GP(決勝リタイア)キャリア略歴:イタリアをブーツに例えるとかかとの位置にくる南イタリアの街マルティーナ・フランカに生まれたアントニオ・ジョビナッツィは、2006年にカートからモータースポーツの世界に飛び込み、レース参戦初年度にカートイタリア国内選手権と60ccヨーロピアン選手権のダブルタイトルを獲得した。2012年、当時19歳のアントニオ・ジョビナッツィはカートからシングルシーターへ進級。フォーミュラ・ピロータ・チャイナで6勝を記録してシングルシーターデビューイヤーでタイトルを手にした。2013年、アントニオ・ジョビナッツィはジュニアフォーミュラの名門Double R Racingに加入してFIA F3 ヨーロピアン選手権に参戦。ヨーロピアン選手権参戦初年度は未勝利に終わったが、並行して参戦した英国F3選手権では2勝を記録した。若手育成に定評がある強豪チームCarlinへ移籍したアントニオ・ジョビナッツィは、2015シーズンにFIA F3 ヨーロピアン選手権でフェリックス・ローゼンクビストに次ぐ総合2位を獲得した他、同年のマカオGPで殊勲の4位を獲得。また、F3ドライバー究極の目標のひとつ、ザンドフールトのマスターズ・オブ・フォーミュラ3でも優勝した。2016年:フェラーリのドライバープログラムへ加入、F1へ2016シーズンにPrema RacingからGP2に参戦したアントニオ・ジョビナッツィは年間5勝・チャンピオンシップ総合2位(チャンピオンは現トロロッソのピエール・ガスリー)を獲得し、フェラーリの目に留まった。そして2016年9月、アントニオ・ジョビナッツィはイタリア中のモータースポーツファンの夢を実現し、フェラーリにサードドライバーとして加入。並行してザウバーのテストドライバーも務めることとなった。2017シーズン、アントニオ・ジョビナッツィは開幕前に負傷したパスカル・ウェーレインの代役としてザウバーからF1出走を果たし、2011年以来となるイタリア人F1ドライバー誕生は周囲の注目を集めた。デビュー戦となった2017シーズン開幕戦オーストラリアGPは決勝12位と健闘したが、2戦目の中国GPではクラッシュ。シーズン後半はフェラーリ製パワーユニットを積むHaasでテストドライバーを務めた。意外なトリビアアントニオ・ジョビナッツィのキャリアはシングルシーターだけで培われてきたわけではない。アントニオ・ジョビナッツィは激しいバトルが展開されることで知られるドイツツーリングカー選手権(DTM)にスポット参戦し、Audi Team Sport Phoenixから2レースに出走した。また、耐久レースの頂点、ル・マン24時間レースにも2018年に参戦し、総合20位・クラス5位と印象的なパフォーマンスを見せた。
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