2023年F1第19戦アメリカGPは、スプリント・フォーマットにより、たった1時間のプラクティスしかないことで、予選は常に困難を伴うものになることが予想されており、それがオースティンの灼熱の日に証明された。シャルル・ルクレールは、今季3度目となる少々予想外のポールポジションを獲得したが、人気ナンバーワンのマックス・フェルスタッペンは比較的低めの6位でなんとかしのいだ。サーキット・オブ・ジ・アメリカズでの魅力的な予選から得られた Facts and Stats は以下。
■ルクレールにとって通算21回目のポールポジション(ワールドチャンピオンを獲得していないドライバーとしては最多)。■ルクレールにとって今季4度目のフロントロウ獲得となったが、そのすべてがスプリントウィークエンド(バクー、オーストリア、スパ)でのスタートとなる。■ポールポジションを獲得したルクレールは、オースティンで開催された過去5戦で5人目のポールシッターということになる。■マクラーレンにとってランド・ノリスの2位は、ルイス・ハミルトンがチームとの最後のレースで2番グリッドから優勝して以来のオースティンでのフロントロースタートとなる。■ノリスにとって良い兆候は、オースティンで行われた過去5戦のうち4戦で2番手スタートのドライバーがオープニングラップをリードしていることだ。■ノリスにとっては今季3度目のフロントロースタートとなる(これまでのキャリアで最多)。■ハミルトンはオースティンで3番手からスタートするが、これはカタールの第1コーナーでリタイアしたポジションと同じ。■ハミルトンはオースティンでの過去10戦でトップ5圏外からスタートしたことがない。■ハミルトンの努力により、今年の予選直接対決では、ハミルトンとジョージ・ラッセルが9勝9敗で並んだことになる。■カルロス・サインツは予選4位となり、3戦連続でルクレールに予選で下回った。■5番手のラッセルは、オースティンの予選で昨年よりひとつ順位を下げた。ベルギーGP以来となるポールポジションを獲得したルクレール。■マックス・フェルスタッペンは6番グリッドからスタートするが、最終コーナーでコース制限を超えたとしてラップタイムが抹消されるまではポールポジションだった。■フェルスタッペンが6番グリッドからスタートするのは、レースを制したスパ以来2度目。■フェルスタッペンは今シーズン初めにアメリカで開催されたマイアミのレースでも9番グリッドから優勝している。■ピエール・ガスリーにとって7位はオースティンでの最高のスタートポジション。■ガスリーはこれまで5回オースティンを訪れているが、チームメイトに予選で負けたことはない。■エステバン・オコンが8番手につけたことで、アルピーヌ(旧ルノー)の2台がオースティンで2013年以来のトップ8入りを果たしたことになる。■セルジオ・ペレスは9番手だが、0.018秒差でなんとかQ1を突破した。■Q3に進出したのは5チーム。■角田裕毅は過去7レースで4度目の11番グリッドフェルスタッペンはQ3でコースリミットのためにラップタイムを落とし、6番手に留まった。■周冠宇の12位は、ハンガリー大会の5位以来最高の予選成績となった。■周冠宇はチームメイトのバルテリ・ボッタスを夏休み(6レース)以来初めて予選で上回った。■ダニエル・リカルドは昨年と同じ15番手。■予選16番手のニコ・ヒュルケンベルグはわずか0.022秒差でQ2進出を逃した。■フェルナンド・アロンソは予選17位だったが、今季、全レースでQ3進出を果たした唯一のドライバーだった。■アレックス・アルボンは18番手、ローガン・サージェントは20番手で、ウィリアムズの2台がQ1でノックアウトされたのはスパ以来となる。■ランス・ストロールは今年は19番グリッドからのスタートだが、昨年は5番手だった。■サージャントは予選20番手で、今季18回の予選で14回目のQ1敗退となった。
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