ロングビーチGPの創設者であるクリス・プークは、今の時代のF1に見合うサーキットに仕上げるには1,000万ドル(約10億2,000万円)ほどが必要になると述べた。ニュージャージーでのF1開催が実現不可能とみられるなか、代替会場としてロングビーチが候補に挙がっている。
ロングビーチでは、1976年から1983年の間に7度のF1グランプリが開催され、それ以降はインディカーレースの舞台として使用されてきた。またカリフォルニアは潜在的に利益の多いマーケットであることもあり、F1の投資家らはロングビーチでのF1の実現性を検討している。ロングビーチとインディカーのレース開催契約は来年までとなっており、昨年4月にはバーニー・エクレストンがロングビーチの主催者と面談し、インディカーとの契約満了後にF1グランプリを開催することについて話し合ったことを明かしている。「検討してもらうには我々のケースに賛成してもらう機会がほしい。私たちが持っていくものを彼らに検討してもらいたいだけだ。我々が求めているのはそれがすべてだ」とクリス・プークは Orange County Register にコメント。「1億ドル(約102億円)が必要だと言っている人もいる。その数字が人々の頭に引っかかってしまっている」「2013年のオースティンの純利益は490万ドル(約5億円)、テキサスの純益は1,720万ドル(約17億6,000万円)だ。F1には新たな資金を呼び込む価値がある。F1レースは世界中の観衆を引きつけるし、新たな顧客を獲得することになるのだ」 クリス・プークは、2002年にロングビーチでのレースの株式を売却しているが、バーニー・エクレストンやF1の親会社デルタ・トプコとともに南カリフォルニアでのF1レース開催に向けて取り組んでいる。 「F1は2016年までに南カリフォルニアでやりたがっている。私はそれをここで見たいと思っており、葛藤している。ここから始まったわけだし、歴史の大きなピースだからね」