トト・ヴォルフは、アルピーヌがメルセデスの事実上のジュニアチームになるのではないかとの憶測を、明確に否定した。その背景には、アメリカのヘッジファンドであるオトロ・キャピタルが保有するアルピーヌ株24%の売却を巡る議論がある。メルセデスがその買い手候補として浮上していると報じられ、さらにアルピーヌがルノーのワークスエンジンプログラム終了を受けてメルセデスのカスタマーパワーユニットへ切り替えたことで、憶測は一段と強まっていた。
「我々はジュニアチームを望んでいない」トト・ヴォルフは、アルピーヌがメルセデスのサテライトチームのような存在になる可能性について、仏『レキップ』紙に対してきっぱりと否定した。「違う」とトト・ヴォルフは語った。「大きな文字で言っておく。違う。我々はジュニアチームを望んでいない。それで終わりだ」この発言によって、少なくともメルセデスがアルピーヌを育成的な位置付けのチームとして扱う考えを持っていないことは明確になった。少数株取得の可能性は否定せず一方で、トト・ヴォルフは少数株そのものへの関心については、直接的に否定しなかった。オトロ・キャピタルは2023年半ばに、およそ2億ユーロでアルピーヌ株24%を取得していた。ルノー・グループは残る76%を引き続き保有している。当時の投資コンソーシアムには、スポーツ界やエンターテインメント界の著名人が複数参加していたとされる。買い手候補は複数アルピーヌのアドバイザーを務めるフラビオ・ブリアトーレは最近、この持ち分について現在3〜4の買い手候補が検討を進めていることを認めており、その中にはメルセデスも含まれていると明かした。ただし、ブリアトーレはこの24%の少数株について、経営上の主導権を伴うものではないと強調している。今回の報道では、クリスチャン・ホーナーや投資家グループの名前も候補として取り沙汰されているが、少なくともヴォルフは、アルピーヌをメルセデスのジュニアチーム化する考えについては完全に線を引いた格好だ。
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