長年のブランクとF1からの追放処分を経て、アルピーヌF1チームのエグゼクティブアドバイザーとして復帰した75歳のイタリア人、フラビオ・ブリアトーレが、F1の予算上限制度にドライバーの年俸も含めるべきだと主張している。ブリアトーレは「チームの支出に制限を設けること自体は良いことだ」と語った上で、「でも、今の制度に加えて、ドライバーの給料もその上限に含めるべきだと思っている」と付け加えた。
しかし、オランダの有力紙『De Telegraaf』によると、マックス・フェルスタッペンに数千万ドル規模の年俸を支払っているレッドブルは、このアイデアに「完全に反対している」という。それでもブリアトーレは、もしアルピーヌF1チームに好きなドライバーを獲得できるとしたら「2人のフェルスタッペンを選ぶ。クルマは2台あるからね」と冗談を交えながら語った。ドライバーの年俸にも支出制限が課されれば、ブリアトーレは「アルピーヌが現在の予想よりも早くグリッド最前列に近づける」と考えている。「私は(ルノーCEOの)ルカ・デ・メオに『2~3年で表彰台、あるいはそのすぐ近くまで行く』と約束した」とブリアトーレは『ニューヨーク・タイムズ』に語っている。そして最終的には、現在F1に参戦している全チームを打ち負かし、世界チャンピオンになることも可能だと考えている。「なぜ無理だと言える? もちろん可能さ」とブリアトーレは強調した。「前を走っているチームを見ても、特別なことは何もしていない。ただ、人材の問題だよ。どれだけコミットしているか、どれだけ集中しているかの違いだ」「このチームでの状況は簡単ではなかった」とブリアトーレは振り返る。「人を雇ったり解雇したり、秩序も方向性もなかった。誰もが指揮していて、誰も指揮していない状態だった。優秀な人材を多く失ったが、今では少しずつ彼らが戻ってきている」
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