F1チームの一部が有名投資家に売却されたからといって、ルノー傘下のアルピーヌがF1への関心を失っているわけではない。そう主張するのは、コース内外で波乱に満ちたシーズンの終盤に差し掛かった暫定ボスのブルーノ・ファミンだ。ピエール・ガスリーはオースティンで、レッドブル・ファミリーを離れてからのアルピーヌでの初シーズンが難しいものだったと認めた。
「少しがっかりしている」とガスリーはRTBFに語った。「僕たちには、自分たちが見せたものよりもずっと大きな野望があった」「もっといい年にするために、2024年に目を向けなければならないのは明らかだ」「いくつかの表彰台を目指していたけど、望んでいたレベルには達していないことは分かっていた」「多くの変化も経験したので、来シーズンに向けて立て直せることを願っている」コース上でのまちまちな結果、パワー不足のエンジン、そして絶え間ない経営陣の入れ替わりといった状況のなか、アルピーヌは2億ユーロを投じて有名俳優や国際的なスポーツスターを代表とするグループに売却された。「この売却は非常に良い兆候だ」とファミンは主張する。「それは我々がレース活動を発展させることを意味しる」「新しい株主が誰であるかを見てください。スポンサーシップの専門家、パートナーを探している人たちだ。我々はパートナーシップの世界に新たな次元に入り、より多くの価値とリソースをチームに提供していく」「新しい株主を得たのは、プロジェクトをさらに発展させるためだ。売却するためではない」しかし、アルピーヌが来年、世界耐久選手権とル・マンに参戦することで、(おそらくミック・シューマッハもそのプロジェクトに参加することになるだろうが)ルノーはF1撤退に向けたステップを踏んでいるのではないかと推測する声もある。「F1と我々のブランド戦略は切り離すことはできない」とファミンはアメリカGPの会場でMarcaに語った。「それ以外はすべて、ジャーナリストの皆さんが作った解釈だ」「我々はフランス西部だけでなく、世界中でスポーツブランドを発展させたい。そして、そのブランド認知度を高めるためにF1と耐久レースを選んだ」しかし最後にファミンは、開発凍結の中でエンジンにさらなる性能を追加する許可を得るための努力が失敗に終わったことを認めざるを得なかった。「エンジンの開発が進まないのは、レギュレーション上できないからだ」とファミンは認めた。「エンジンは凍結されており、2025年まで改良を加えることはできない」
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