アルピーヌF1チームの代表を務めるオトマー・サフナウアーは、F1カナダGPでエステバン・オコンのリアウイングがレース終盤に心配な振動を起こしたにもかかわらず、アルピーヌはその完全性に疑問を抱くことはなかったと語った。オコンはモントリオールのレース終盤15周で4台による激しいバトルを展開し、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、ランド・ノリス(マクラーレン)を抑えてながら、7番手でアレックス・アルボン(ウィリアムズ)を追いかけていた。
残り7周でオコンの後方を走っていたノリスは、A523の後方テレビカメラに映ったも、アルピーヌF1チームのマシンの不安定なリアウイングが安全上危険であることをチームに無線で知らせた。F1のレギュレーションでは、ボディワークやエレメントが安全でないかどうかを判断するのはチームの責任であるとされている。サフナウアーは、アルピーヌがウイングの安全性に懸念を持たなかった理由を説明した。「後知恵とは素晴らしいものだ」とサフナウアーは語った。「壊れてはいなかった。だから、そのままにした。我々があのウイングを設計し、製造している。だから、あの故障モードは、おそらく私たちにとって最も馴染みのものだった。そして、外れないだろうことに満足していた」「我々は研究開発で、取り付け方法だけでもテストを実施しており、したがって、それらのタイプのモードを見て、それが外れるかどうかを理解している」「したがって、我々が行ったあらゆるテストの通りに外れなかったことに満足している」ザフナウアーは、アルピーヌF1チームのピットウォールもこの件に関してFIAと連絡を取っていると語った。「我々はそれについて話し合た。FIAも我々のところに来てリアウイングが動いているようだと言った。我々はそれを見てそれについて話し合った」とサフナウアーは付け加えた。「残り数周なら大丈夫だろうと確信していた」オコンは結局、アルボンを攻めることはできなかったが、サフナウアーは、もしウィリアムズの大胆な1ストップ作戦に従っていれば、チェッカー時にオコンはウィリアムズに先んじたと確信している。「ウィリアムズは我々よりストップ数が1回少なかった」とサフナウアーは指摘した。「そして、タイヤが最後まで使い切れるかどうかを予測するのは困難だった」「そしてウィリアムズには失うものは何もなかったと思う。彼らがストップしていたらポイント圏内には入っていなかっただろう。我々はストップした」「そして最終的に、我々はおそらく、わからないが、彼より1周あたり6~7秒速かった。その0.7秒とDRS、そして、彼らのロードラッグ戦略では、彼らを追い越すことはできなかった」「今振り返ってみると、彼らが達成したことを見れば、我々が同じことをしても成功していただろうし、数順位上にいただろう」アルピーヌF1チームのガレージの反対側では、ピエール・ガスリーにとってはまたも不運な日となった。ガスリーは10周目序盤でミディアムからハードにスイッチしたが、その潜在的な恩恵はその後のセーフティカーによって台無しになった。「ピエールは基礎ペースが良かったのでクリーンエアを求めて早めにピットインしたが、その後セーフティカーが出動したため、妥協を強いられた」とサフナウアーは説明した。「セーフティカーが導入されると、全員がピットインし、ピットアウトする時間が短くなり、彼のレースは台無しになった」
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