スクーデリア・アルファタウリは、2023年F1オーストラリアGPの予選で、角田裕毅が12番手、ニック・デ・フリースが15番手だった。アルファタウリにとっては、2台ともQ1進出を果たすことができたのは大きな収穫だった。デ・ブリースはFP3でボディワークの一部を失ったが、その経験を活かして予選を続行し、今季初のQ2進出を果たした。角田裕毅も同様にQ2進出を果たし、12番手グリッドを獲得して、日曜日のポイント獲得に向けたポジションにマシンを並べた。
ジョディ・エギントン(テクニカルディレクター)「マシンを改良するためにやれることはまだ多くあるが、今週末に持ち込んだフロアのアップデートは我々の期待通り空力面のパフォーマンスを大きく向上させてくれた。これで空力の開発プログラムの進行における第一歩を踏み出せたし、これからの進化の基礎になっていきますので、非常にポジティブな結果だ。今日はQ3に進出できるペースがなかったが、裕毅の予選は良い内容だった。彼は12位でフィニッシュしたし、ほぼすべてを出し切ってくれた。ニックの内容も十分だったが、セクター1のベストランを上手くまとめることができず、15位でフィニッシュした。全体を振り返ると、ポジティブな部分がいくつかあった。だが、中団で戦えるマシンを手に入れるまでの道のりは長い。ここから先はレースに向けて集中していくが、我々のマシンのポジションを上げられるあらゆるチャンスを見逃さないようにしっかりと準備しておく必要がある」角田裕毅(12番手/1分18秒099)「予選は良かったです。予選を通じて良いペースが作れましたし、パフォーマンスを最大限まで高めることができました。Q1はまずまずの内容で15位でしたが、ラップごとにステップアップできました。Q2ではプッシュラップ2本を予定していましたが、残念なことにウェイトブリッジで2本目を完了できませんでした。結局、Q2はプッシュラップ1本でしたが、その内容とチームによるパフォーマンスの向上には満足しています。明日のレースが楽しみです。ロングランのテストは行っていませんが、マシンのポテンシャルを最大限まで引き出してポイント圏内を目指したいです」ニック・デ・フリース(15番手/1分18秒335)「Q2に進出できて嬉しい。今週末に持ち込んだ新しいアップグレードの効果が得られたことが特に良かった。コンディションの変化がかなりトリッキーで、タイヤの熱入れが特に難しく、Q2のラストランではやりたいことができなかった。プラクティスではタイヤが良くなっていきたけど、時間とともにトラックが変化するとドロップオフが少し起きてしまい、タイヤをラストランに向けて確実に準備する必要が出てきた。ラストランを最適化できなかったのがやや残念だけど、全体的にはハッピーなセッションだった。明日については、ロングランを試せていないけどレースは楽しみだし、ポイントが獲得できることを願っている」