スクーデリア・アルファタウリのF1チーム代表であるフランツ・トストは、角田裕毅が2023年のF1シーズンに向けて「大きな一歩」を踏み出したと語っている。ピエール・ガスリーがアルピーヌに移籍した後、アルファタウリがニック・デ・フリースと契約したことで、角田裕毅はチーム内でより経験のあるF1ドライバーとなった。
デ・フリースは、メルセデスでの過ごした時間を含め、モータースポーツでの豊富な経験を持つが、F1での経験は豊富ではない。アルファタウリはシーズン開幕前に、2021年にルーキーとして加入した3年目の角田裕毅にさらなる期待をしていると述べていた。角田裕毅もデ・ブリースも今年で契約満了となるし、レッドブルが支援するヤングドライバーのプールは、自分自身を証明するためにステップアップすることを熱望しているドライバーが列をなしている。しかし、フランツ・トストは、これまでのところ、角田裕毅は立派に成長していると語る。「裕毅は大きな一歩を踏み出した」とフランツ・トストは語った。「ドライビングの面だけでなく、技術的な面でもね」「彼の技術的なフィードバックは非常に優れており、また、(バーレーンでの)彼のレースは競争力があった。彼はクルマの力を最大限に引き出したと思う」デ・フリースは昨年のイタリアGPでウィリアムズからF1デビューを果たし、これがフルタイムドライブを獲得するきっかけとなった。彼はまだF1のドライバーとしての仕事に取り組んでいるが、フランツ・トストは、F2とフォーミュラEのチャンピオンであるデ・フリースが、シーズンが進むにつれて成長していくことを期待している。「ニックはまだ学んでいる最中だ」とフランツ・トストは語る。「我々ドライバーに提供しなければならないのは速いクルマであり、そうすれば彼らはそこにいる」「2人とも高い技術を持ったドライバーであり、レースで勝てること、チャンピオンシップで勝てることを過去に証明している。だから、彼らに競争力のあるマシンを提供できるかどうかはチーム次第だ」「ニックは、必ずステップアップする。いいクルマがあれば、そこにいるはずだ。「若いドライバーやF1初心者の場合、クルマがトラブルを起こせば、さらに難しくなる」「競争力のあるクルマなら、いいパフォーマンスを見せるのは簡単だ。そして私は、ニックがパフォーマンスを上げ、良いレースを見せてくれると確信している」