スクーデリア・アルファタウリのテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンが、2022年F1第5戦マイアミGPの決勝を振り返った。2台揃ってトップ10圏内からスタートしたスクーデリア・アルファタウリだったが、角田裕毅は序盤からペースが上がらず、早めにハードタイヤに交換する作戦に出るもうまくいかず、12位という結果に終わった。
ピエール・ガスリーは、ポイント圏内でレースを進めていたものの、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、ランド・ノリス(マクラーレン)との接触があり、マシンにダメージを終えってリタイアでレースを終えた。「予選が力強いものだっただけに今日のレース結果は残念だ」とジョディ・エギントンはコメント。「ピエールは中団でアルピーヌ勢と激しく競り合っていたが、残念ながらオーバーテイクを試みた際にアロンソと接触し、アルピーヌ勢とストロールに順位を奪われてしまった。その後、ノリスとも接触してマシンに大きなダメージを負ってしまい、我々はピエールをリタイアさせるしかなかった」「裕毅は最初のスティントで苦しみ、早めのストップで巻き返しにかけたものの、2回目のスティントでもペースとマシンバランスが安定せず、前進することができなかった。すべてのデータを洗いざらい分析して、問題の原因を究明しなければならない。裕毅はソフトタイヤを履いた最後のスティントでなんとかペースを上げたが、巻き返せるだけのラップ数は残っておらず、ポイント圏外でレースを終えた」「バルセロナに到着するまでに、やらなければならない仕事が山積みだ。今日のパフォーマンスの背後にあるさまざまな要因を理解し、パッケージを前進させれば、再びポイントを獲得できるだろう」12位となった角田裕毅は「今日は本当にがっかりしています」とコメント。「最初のラップでペースに苦しみ、数台に抜かれましたが、残りのラップでそこからリカバーすることができませんでした。 FP1からマシンへの信頼をビルドアップする方法に満足していたので、今日のパフォーマンスが非常に悪かったことにフラストレーションを感じています」リタイアとなったピエール・ガスリーは「本当に残念な1日になってしまった」とコメント。「アロンソとの接触まで順調にレースを進められていたけど、そこでマシンにダメージを与えてしまった。 残念ながら、ダメージが大きすぎて、その後はコースに留まることができなかった。そして、ピットに戻る途中でノリスと接触してしまった」「今日はいくつかのポジティブな点もあった。力強いスタートを切り、マシンのペースもかなり良かった。でも、結果にはがっかりしている」