アルファタウリ・ホンダF1のチーム代表を務めるフランツ・トストは、最近のレースでの成績や論争となった発言に関わらず、角田裕毅のこれまでの成長に満足していると語る。日本人として7年ぶりのF1ドライバーとなった角田裕毅には、レッドブルF1上層部の大きな期待をかけており、開幕戦での9位入賞にはモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは“将来の新しいF1ワールドチャンピオン”と絶賛していた。
だが、それ以降のレースでは予選でのクラッシュなど歯車がかみ合っておらず、前戦F1スペインGPでは無線とインタビューでの“暴言”が話題となり、角田裕毅がソーシャルメディアで謝罪するという事態に発展した。しかし、アルファタウリ・ホンダF1のチーム代表を務めるフランツ・トストは、角田裕毅のここまでの仕事ぶりに満足しており、実力を発揮できていないのはチーム側にも責任があると語る。「裕毅はとてもうまくやっている。イモラの予選で起こったこと(クラッシュ)にもかかわらず、彼にはとても満足している」とフランツ・トストは Auto Motor und Sport にコメント。「だが、それはあなたが若いドライバーに与えなければならない通常の学習プロセスだ。彼は最初のセクションで2つの自己ベストタイムを記録していた。セクター3で彼はコースオフしてしまったがね」「今、彼はそれを分かっているし、二度と起こらないと思う。特にQ1の最初の走行それが起こった。トップ10に十分に進めるマシンだったので、それほどリスクを冒す必要はなかった」「だが、繰り返しになりますが、それは学習プロセスであり、彼の功績を認めなければならない。基本的に、彼はうまくやっている。彼はセンセーショナルなスピードを持っているし、非常によく成長しているので、私は満足している」チームメイトのピエール・ガスリーの方が角田裕毅と比べて堅実にマシンからパフォーマンスを引き出しているが、まだすべてのポテンシャルを引き出すには至っていない。フランス・トストは、それには様々な理由があると説明する。「特に運用部分でいくつかのミスが発生した。たとえば、イモラでは誤って、インターミディエイトではなく、レインタイヤをピエールに与えた。ポルティマオでは、空力とセットアップの両方の点でミスがあった。いくつかの事故もあり、全体として、予想よりも乏しい結となった」イモラでのタイヤ選択について、フランツ・トストは、タイヤを間違えたのはチームだと強調する。「ピエールはレインタイヤが欲しいと言っていた。我々はチームとしてそれに対応すべきだった。ドライバーは頭の中に最終的な印象を持っている。あれはチームの間違いだった」とフランツ・トストは結論付けた。
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