アルファタウリ・ホンダF1のフランツ・トストは、新型コロナウイルスによる制限が逆に角田裕毅のF1デビューに向けた準備に貢献したとポジティブに語る。昨年12月、アルファタウリ・ホンダF1は、ダニール・クビアトに代えて日本人ドライバーの角田裕毅をピエール・ガスリーのチームメイトとして2021年のドライバーに起用することを発表。クビアトはチームを去ったが、後にアルピーヌF1のリザーブドライバーに就任している。
角田裕毅は、過去数か月間にわたってF1デビューの準備を進めてきたが、新型コロナウイルスの再流行によってその時期に日本と行き来することが困難だったため、ヨーローパに滞在し、アルファタウリと多くの時間を過ごした。アルファタウリ・ホンダF1のチーム代表を務めるフランツ・トストは、そのような制限が逆に角田裕毅がチームと融合することに役立ったと語る。「我々は彼をチームに統合することに多くの時間を費やした。新型コロナウイルスはその点で前向きなものだった。渡航制限のため、彼は1月末から2月中ほぼずっとイタリアにいった」とフランツ・トストは語った。角田裕毅はその間にチームとのミーティングに時間を割き、旧型F1マシンで定期的にテストを行った。「その後、イモラとミサノでいくつかのテストを完了した」とフランツ・トストは続ける。「彼はエンジニアと何度もミーティングを行い、チームはセットアップ、ステアリングホイール、さまざまなマッピング、マシンに何を適応させることができるかに関するあらゆる詳細について情報を提供することができた」「このすべての説明は、統合プロセス中に彼を大いに助けた。彼は今、うまく統合されており、くつろいでいる。チームの全員が彼を気に入っており、我々は裕毅と良いポジションにいる」角田裕毅は、F1デビュー戦となったF1バーレーンGPで予選では13番手に沈んだが、レースでは9位入賞を果たし、デビュー戦でポイントを獲得した。「彼は走るたびに良くなっていることを認めなければならない。彼の学習曲線は非常に急上昇している。それは非常に重要だ。彼の自然な本能とスキルは高いレベルにある。彼がこのまま続けていけば、すぐに学び、F1での成功した未来が待っているだろう」