ニキータ・マゼピンが、アルファタウリのF1ドライバー候補として浮上している。F1ロシアGPの週末、レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、パドックでニキータ・マゼピンの父親であるドミトリー・マゼピンと会話しているのが目撃されていた。
ヘルムート・マルコは、ドミトリー・マゼピンとハイテックGPのチーム代表であるオリバー・オークスと会話をしていた。その会話は、昨年ハイテックGPで走っていたレッドブル・ジュニアのリアム・ローソンとデニス・ハウガーの状況について話をしているものとみなされていた。また、ドミトリー・マゼピンがその場にいるのも不自然には思われなかった。ドミトリー・マゼピンは息子のためにチームのスポンサーを務めているからだ。しかし、ホンダがF1撤退を発表したことで、その面談が異なる意味合いで考えられるようになった。ホンダは8月にレッドブルにF1撤退の意向を伝えていたとしており、F1ロシアGPの会談の時点でヘルムート・マルコはホンダのF1撤退を知っていたことになる。2021年のアルファタウリのドライバーは角田裕毅が最有力候補だとされていた。しかし、それはホンダがF1撤退を決定する前の話。もはやレッドブルはホンダのドライバーを乗せる必要はなくなった。そのため、ドミトリー・マゼピンとヘルムート・マルコの会話は、ニキータ・マセピンを2021年にアルファタウリに乗せるためのものだったのではないかと考えられるようになった。ロシアの大富豪であるドミトリー・マゼピンは、ハースF1チームの買収を噂されているほどで、資金は潤沢だ。これまでレッドブルはペイドライバーを起用したことがなかったが、新たに予算上限が設けられることで興味深い選択肢になるかもしれない。ドライバーの給与は予算上限には含まれない。また、新たなサプライヤーと組む場合、レッドブルはホンダ時代にはなかったエンジン代金を支払わなければならなくなる。ニキータ・マゼピンは、現在F2でランキング5位につけており、その順位のままシーズンを終えれば、スーパーライセンスを取得できる。ニキータ・マゼピンは、F2ベルギー大会のレース1でトップでチェッカーを受けながらも5秒ペナルティで2位に降格。パルクフェルメにマシンを停める際、優勝した角田裕毅のいる方に2位のボードを跳ね飛ばし、5グリッドの降格ペナルティを食らっており、角田裕毅とは因縁のライバルとも言える。
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