フェルナンド・アロンソは、2026年F1オーストリアGPで科されたピットレーン速度違反による5秒加算ペナルティについて、アストンマーティンで以前から発生していたホイールセンサーの不具合が再発した可能性があるとの見方を示した。アロンソは18位で完走。ペナルティは結果に大きな影響を与えなかったが、チームは現在、大幅アップデート版「AMR26B」の投入を待つ厳しい時期にあり、現行マシンで得られるデータ収集を最優先としている。
ホイールセンサーの異常が原因と推測アロンソはレース後、ピットレーン速度違反がソフトウェアの問題だったのか、それともピットレーンスピードリミッター操作のミスだったのかと質問され、ドライバー側のミスではないと否定した。「いや、指の操作ミスではない」そのうえで、フロントホイールの速度センサーに発生した異常が原因ではないかとの見解を明かした。「2回目のピットストップでは、チームから『ピットレーンでは手動で約75km/hで走ってほしい』と言われた」「数週間前のプラクティスでも何度か起きていたことなんだ。フロントホイールのセンサーが時々熱を持ちすぎて、実際とは違う速度を表示してしまう。今回も、おそらくそれが原因だったと思う」現状は新型マシンへ向けたデータ収集オーストリアGPで18位に終わったアロンソは、現時点では結果よりも将来へ向けた情報収集が重要だと語った。「バルセロナ・カタルーニャGPではバッテリーの問題があって完走できなかったけれど、それ以外の最近のレースは最後まで走り切れている」「チームのためにできるだけ多くのデータを集めようとしている。エネルギーマネジメントや、レース序盤にさまざまなマシンの後ろを走ること、それから周回遅れになった後も数コーナーだけは他車と比較できるから、自分たちのマシンの弱点を把握できる」「そうしたフィードバックは役に立つ。今のパッケージとペースでは、それが僕たちにできる唯一のことだ。少しでも将来につながる情報を集めて、新しいマシンが投入されたときに、より準備が整った状態で臨みたい」「1周ごとに将来への準備が進んでいる」アストンマーティンは直近2戦で予選ペースがキャデラックより約1秒速いタイム差をつけられるなど苦戦が続いている。それでもアロンソは、現状でも得られる収穫はあると前向きな姿勢を崩さなかった。「少しずつ理解は深まっている。例えば前のマシンから1秒以内に近づいた時に得られる追加エネルギーなど、そういうことも学べている」「そもそも僕たちは完走できなかったレースが多く、他車と戦う機会もあまりなかった。だから1周走るごとに新しいことを学び、シーズン後半にマシンの競争力が高まった時に備えることができる」現状のアストンマーティンは厳しい戦いが続いているが、アロンソは現行パッケージで可能な限りデータを蓄積し、大幅改良版AMR26Bの投入後にその成果を生かすことを見据えている。【関連】・フェルナンド・アロンソ FIA審議に皮肉「3分のペナルティを科されるかも」