フェルナンド・アロンソは、F1プレシーズンテストが1人のドライバーにつき1日半しかないのは「不公平」だと語った。近年のプレシーズンテストは、バルセロナを中心とした2回の4日間テストから、バーレーンでの1回の3日間テストへとスリム化されている。
開幕戦と同じ会場でより短いテストを行うことはチームにとってより効率的で費用対効果に優れている一方で、アロンソはプラクティス不足によってドライバーたちが割を食っていると感じている。チームは毎日1台のマシンを使うだけで、最新のシミュレーションツールのおかげで、通常は新シーズンの準備には十分だ。しかし、それはドライバーが新しいマシンに慣れるための時間が1日半しかないことを意味し、少ない走行プランの中で早い段階での不具合やグレムリンがないことを祈らなければならない。「バーレーンでのテストは非常に限られている」とアロンソ。「世界選手権の準備期間が1日半しかないなんて不公平だ」「この冬、このことについてずっと考えてきた。F1のマーケティングやファンとの距離を縮めていくこと、そしてF1について語られるような良いこと、それに関わるお金がすべてあるスポーツは世界中探しても他にない」「なぜ4日間バーレーンを走らないのか理解できない。偶数ではなく、奇数である3日間になれば、ドライバー間で分けられない」「なぜ2台で走らないのか?すでにバーレーンにいるわけだし、翌週にはレースがあるのに」冬のテストを2台体制で行うべきだという声はアロンソだけでなく、メルセデスを率いるGPDAディレクターのジョージ・ラッセルもこのアイデアに賛同している。「個人的に言えば、3日間では十分だとは思わない。ドライバーの立場からすれば、1ドライバーにつき1日半であることを忘れてはならない」とラッセルは昨年語っている。「ラファエル・ナダルが12週間もボールを打たずに過ごし、1日半のトレーニングで全仏オープンに臨むなんて想像できるだろうか?そんなことはあり得ない」「理化しているし、なぜそうするのかも認識している。2台の車で3日間というのは、たぶんいい落としどころなんだと思う」