フェルナンド・アロンソは、オーナーのローレンス・ストロールが掲げたF1カナダGPでのダブル表彰台は難しい要求であるこを承知している。シルバーストンに拠点を置くアストンマーティンF1チームにとってF1カナダGPはホームレースではないが、カナダ出身のオーナーのローレンス・ストロールにとっては非常に重要なレースとなる。
ローレンス・ストロールは、F1カナダGPに向けて今シーズン初めてダブル表彰台を達成するという目標をドライバーに設定した。フェルナンド・アロンソは、、今シーズン序盤に表彰台を連発したが、バルセロナではAMR23に合わないトラックで、その勢いはやや崩れてしまった。しかし、特にアストンマーティンF1はジル・ヴィルヌーヴ・サーキットにアップグレードを持ち込んでいることを考えると、ここで状況が変わると彼は予想している。「いい週末になると思うけど、トラックで走ってみないとわからない」とアロンソは語った。「バルセロナでも期待されたけど、あのレースではうまくいかなかった。見てみよう。今回のレースでは、クルマにもいくつか新しいパーツが搭載されている。天候にもよるけど、それらをテストして検証し、バルセロナよりももう少し競争力があることを期待したい」アロンソはここで勝つために何が必要かを知っているが、それはルノーでチャンピオンになった2006年まで遡る。しかし、アロンソはその経験が、特に雨が降ると厄介なこのトラックで有利に働くかもしれないと自信を見せた。今週末、アロンソとストロールはチームにダブル表彰台をもたらすというミッションを課されている。「ここでは明らかにクルマに自信を持つ必要がある」とアロンソは語った。「これはセミストリートサーキットで、壁に非常に近づいて、縁石にも乗らなければならない。とてもバンピーなサーキットだ。天候が大きく影響するサーキットで、今週末もそうなるだろう。僕にとってカナダGPは17~18回目だから、経験は常に役に立つね」アロンソが“アグレッシブな目標”と呼ぶローレンス・ストロールのダブル表彰台獲得の願望については、今シーズンこの偉業を達成したのはレッドブルとメルセデスだけであるにもかかわらず、アロンソはそれを排除してはいない。「ローレンス・ストロールの野心は常に非常に高く、ホームグランプリで彼を喜ばせて、誇りに思えるように努力するつもりだ」ストロールといえば、息子は父の目標を達成するために今年初の表彰台を狙う必要がある。難しい要求だが、彼は週末が始まる前からとてもやる気に満ちている。「それを実現させて彼を喜ばせよう!」とホームレースで9位という最高成績を収めているストロールは、1996年のジャック・ヴィルヌーヴ以来となるカナダ人としてモントリオールの表彰台に立つことを目指している。