フェルナンド・アロンソが最後に2つ目のF1ワールドチャンピオンを獲得してから17年が経ったが、41歳のアロンソは、アストンマーティンF1チームで3度目のタイトルを獲得できると確信していると語る。フェルナンド・アロンソは、今年それは実現することないだろうと正直に断言しているが、アルピーヌF1チームからの冬の移籍後、チームとの短い時間で、来シーズンの「可能性」は十分に見えているという。
5月に新ファクトリーがオープンする予定のアストンマーティンのシルバーストーン本社で行われた今年のAMR23の発表会で語られたフェルナンド・アロンソの大胆な発言だ。2021年にチームがアストンマーティンになって以来、44回のグランプリで表彰台は1回しか達成していないことを考えると、この考えは突飛なものに思える。しかし、新ファクトリー、400人の従業員の追加、そして、来年夏には新しい風洞が稼働する予定であることから、フェルナンド・アロンソは今後数年間、チームの軌道が速くなりそうなことを感じている。レースでの勝利と3度目のタイトル、そしてアストンマーティンでそれを実現できるかどうか、まだ希望を抱いているかどうかを率直に問われたフェルナンド・アロンソアロンソは、こう答えた。「そう信じている」「でも、今年は無理だと思う。それについては正直だ。僕は地に足をつけているから、誰に対しても今年は優勝争いをすることになるとは言えない。そう言ったら嘘になる」「しかし、同時に、まずはいいクルマを用意し、シーズンを通してそのクルマを鍛えて発展させたいと考えている」「もしかしたら、今年の後半にチャンスがあれば、もっと近づくことができるかもしれない。状況などが変化し、その機会が巡ってきたが、そのチャンスを逃さないようにしたい」「最初のうちは、マシンがどこで機能し、どのウィンドウでセットアップすればいいのかがわかるまで、難しいレースが続くと思う」「今年、良いベースラインを作れば、来年は優勝や表彰台を狙える可能性が広がると思う」「今年我々が手にするものは、我々の通常のポジションではないと思っている」フェルナンド・アロンソはAMR23のニュアンスを理解するのに1日半しかないという事実に不満を抱いており、現代の世界では馬鹿げた状況だと考えている。2月23日から25日にかけてバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われる3日間のテストに先立ち、アロンソはチームメイトのランス・ストロールとドライビングを分担して、シルバーストーンでAMR23のシェイクダウンを行う予定だ。「アルピーヌでの最初の5~6レースは、フロントエンドのフィーリングやさまざまなパワーステアリングの設定など、すべてに苦労した」と2年前にアルピーヌF1チームでF1復帰したフェルナンド・アロンソは語った。「今年はバーレーンでのテストが1日半しかないから、バーレーンでもジェッダでも、もしかしたらオーストラリア(第3戦)でも100パーセントの状態ではないことは分かっている」「だから、それはちょっと不公平なんだ。僕はずっと1日半の練習をしてから世界選手権を戦う世界で唯一のスポーツだと言ってきた」