フェルナンド・アロンソは、完全に異なるカテゴリーのレースに興味を持っているかもしれない。昨シーズン限りでF1キャリアに終止符を打ったフェルナンド・アロンソは、2019年の活動を開始。デイトナ24時間レースの公式テスト「ロアービフォア24」でウェイン・テイラー・レーシングのコニカミノルタ・キャデラック DPi-V.Rの10号車を小林可夢偉、ジョーダン・テイラー、レンジャー・バン・デル・ザンともに走らせた。
そんななか、フェルナンド・アロンソがダカール・ラリーのマシンに興味を示しているとスペインメディアが報道。2回のダカール・ラリー優勝者であるナセル・アル・アッティヤは、フェルナンド・アロンソが昨日ペルーでスタートしたダカール・ラリーに参戦しているトヨタ・ハイラックスをテストすることを計画していると語った。「彼はデイトナから僕の幸運を願うメッセージを送ってくれた。彼とは長い知り合いだし、仲良くしている。彼がクルマを試したがっているのはわかっているし、カタールでのラリーが終わったら、僕たちはテストをすることになるだろう」とナセル・アル・アッティヤはコメント。「フェルナンドは素晴らしいドライバーだし、F1で素晴らしいレースをしてきた。彼はクロスカントリーでテストするべきだね。モータースポーツにとっても良いことだと思う。彼はそうすることを望んでいるし、それが大好きだ。全ての人々にとってポジティブなことだと思う」フェルナンド・アロンソは、2017年にインディ500に参戦して、F1以外の選手権への挑戦を開始。2018年にはデイトナ24時間レースでデビューを果たし、トヨタとともにFIA 世界耐久選手権に参戦し、ル・マン24時間レースを制覇している。フェルナンド・アロンソがダカール・ラリーに参戦を望んだ場合、トヨタとのコネクションは道筋を提供することになる。しかし、フェルナンド・アロンソは、2週間で約9000kmをダカール・ラリーの過酷な環境を軽視してはおらず、サーキットレースと比較してラリーにはまったく異なるスキルが必要であることも認識している。2017年、フェルナンド・アロンソは2回のWRCチャンピオンおよびダカール・ラリー覇者のカルロス・サインツのラリーマシンに同乗した際の経験について語っている。「コ・ドライバーとして何度かカルロスの隣に座ったことがあるけど、あのレベルの精度とクレイジーさには決して到達できないと思うアウトドアではなくサーキットに留まっていると思う。あの日は死ぬかと思ったよ!」とフェルナンド・アロンソは冗談交じりにコメント。「あのラップを生き残った後、『OK、ラリーはラリードライバーのためのものだ』と伝えたよ」それ以来、フェルナンド・アロンソはF1を去り、新たな追求に専念するための十分な時間ができるようになった。しかし、昨年ダカール・ラリーへの参戦を検討するかどうかを尋ねられたときは、その考えを変えたようには見えなかった。「そうは思わない。考慮して評価する必要がある。正直に言って、自分にそれをする才能がないことはわかっているよ」トヨタのダカールプログラムの責任者は、フェルナンド・アロンソがマシンをテストするための具体的な計画はまだないと RaceFans に語りつつも、フェルナンド・アロンソがチームに加入することを望んでいると語った。“史上最高のドライバー”を目標に掲げるフェルナンド・アロンソは、今年のインディ500で優勝して世界3大レースでの“3冠”を達成した後、新たな挑戦に乗り出す可能性もある。