フェルナンド・アロンソは、すでにマクラーレンの作業の70%は2019年のF1マシンに集中しており、今年ここまで本格的なアップグレードは1回だけしか行われていないと述べた。マクラーレンは、今季マシン『MCL33』が2017年F1マシンよりもダウンフォースが少ないと認めており、金曜フリー走行は問題を追跡するための実験パーツを試すことに費やされているのが現状だ。
フェルナンド・アロンソは、現在ではマクラーレンは2018年マシンが妥協を強いられている原因は理解しているが、修正するにはあまりに時間がかかるため、“このクルマの知識と理解の70%は来年のプロジェクトのため”に投資してくことになるだろうと述べた。「僕たちはクルマの弱点に懸命に取り組んでいるし、詳しく調べている」とフェルナンド・アロンソはコメント。「金曜日のFP1の3~4回は空力開発と空力理解にだけ費やしてきたし、おそらくそれによってレース週末と予選パフォーマンスに少し妥協が強いられていることはわかっている。でも、それらの金曜日に多くの情報を得ているし、今は何をするべきかを正確に把握できている地点まで来ていると思う」「今年もいくつかのことは修正できるけど、このクルマの知識と理解の70%は来年のプロジェクトに向けられていると言える。時間が必要だからだ。開発と風洞などに3~4ヵ月はかかる。たぶん来年に投資した方がいいだろう」「パフォーマンスを下げてでも、問題を深く調査して、クルマを理解することが良いときもある。全ての問題を理解することではるかに明瞭で明るい未来が見えるからね」「今、僕たちには明確な方向性があると思うし、それが最も重要なことだ」フェルナンド・アロンソは、今後もマクラーレンは2019年のコンセプトを発展させるためにフリー走行1回目を使うというアプローチを継続していくだろうと考えているが、ハンガリーの金曜日は“もう少しノーマル”なものになることを望んでいると本音を覗かせる。「僕たちは今回のレースにいくつかアップデートを持ち込むし、いつものクルマを理解する作業だけでなく、それらの検証にも集中していく」「パフォーマンスと最新パーツのゲインもテストする必要があるし、良い結果が見られることを期待している」マクラーレンは多くの実験を行い、クルマに新しいパーツをもたらしているが、フェルナンド・アロンソは、5月のスペインGPで追加されたパッケージが唯一の成功したアップグレードのままであることが2018年の苦しいものにしていると語る。「基本的に今年はバルセロナで1回のアップグレードがあっただけだ。それ以外の全てのレースでは重要なパフォーマンスではない小さなパーツを持ち込んでいるだけだ」とフェルナンド・アロンソはコメント。「それらのパーツのいくつかは実験的なものだし、いくつかはポジティブではなくネガティブなものだった。全体的に1回しかアップグレードされていない」「今年の開幕戦のオーストラリアでは僕たちは7位と10位だったし、バルセロナとモナコで7位から10位になり、そこからは後退しているいる」「今週末はこの中団グループの前半にいられることを願っている」
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