マクラーレンのフェルナンド・アロンソは、今週末のF1スペインGPでライバル勢が導入するアップグレードが“不発”に終わることを願っていると語る。マクラーレンは、冬季テストでのトラブル多発によって開発に遅れが生じ、2018年シーズンは予想よりも厳しいスタートとなっていることを認めている。伝統的にF1スペインGPでは各チームがマシンに最初の大幅なアップグレードを投入する。
マクラーレンも“Bスペック”レベルのアップグレードを予定しており、レーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは“MCL33の真の姿”を目にすることになると述べている。だが、フェルナンド・アロンソは、F1スペインGPでのアップグレードにそれほど期待はしていないようだ。「バルセロナでは新しい空力パッケージが導入されるけど、パドックの95%がバルセロナに新しい空力パッケージを持ち込むと思う」とフェルナンド・アロンソはコメント。「なので、ギャップは同じままか、僕たちが少しだけ巻き返すか、もしくは形勢がより不利になるかもしれない」「誰にもわからない。期待通りにパッケージを機能させられるかは僕たち次第だし、他のチームが不発に終わることを願っている。それが僕たちの望みだ」マクラーレンは、フェルナンド・アロンソは3戦連続で7位入賞を果たしてドライバーズ選手権で6位、チームはコンストラクターズ選手権で4位につけているが、まだ今シーズンここまで予選でQ3進出を果たせておらず、土曜日のパフォーマンスが最大の弱点となっている。エリック・ブーリエは、パフォーマンスを向上させるために“すべての週末でパーツを持ち込んでいく”と語る。「バルセロナから新しい方向性がスタートするが、フェルナンドが言ったように、全員を一掃することは期待できない」とエリック・ブーリエはコメント。「特にヨーロッパの緒戦では全員がパーツを持ち込むし、全員がパッケージを持ち込む」「モナコはまた別のアップグレードが入るし、カナダでもシルバーストンでもまた別のアップグレードが導入される。すべてのレースでね」マクラーレンは、コンストラクターズ選手権でルノーを1ポイント上回っているが、まだルノーのパフォーマンスには匹敵できていない。ルノーはマクラーレンのF1スペインGPでのアップグレードを心配する必要があるかと質問されたカルロス・サインツは「マクラーレンは常に心配する必要があるチームだと思うよ」とコメント。「歴史のあるチームだし、開発率の速さを誇ってきたチームだ。常に彼らのことを見守る必要があると思う」「マクラーレンは予選ではそれほどペースを示していないけど、レースでは違うクルマだと言える。とても強く見える」「彼らが予選でコンマ2秒を見い出せば、僕たちを難しいポジションに追い込むことになるだろう」関連:2018年 F1スペインGP テレビ放送時間&タイムスケジュール
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