ル・マン24時間レースで史上最多9度の総合優勝を飾ったトム・クリステンセンは、フェルナンド・アロンソのル・マンへの挑戦を称賛している。マクラーレンのF1ドライバーを務めるフェルナンド・アロンソは、かねてより世界3大レース(F1モナコGP、インディ500、ル・マン24時間レース)を制して“3冠”を達成すること目標に掲げており、昨年はモナコGPを欠場してインディ500に挑戦している。
今年は、マクラーレンでF1ワールドチャンピオンを獲得するとともに、トヨタ(TOYOTA GAZOO Racing)からル・マン24時間レースを含めたWECに参戦することが30日(火)に発表された。「フェルナンドはル・マンについて非常に広い知識を持っている」とトム・クリステンセンはコメント。「彼がスペシャルゲストスターターを務めた2014年だけでなく、私は彼とこの数年で何度か話しをしている」「彼はいつもこのイベントに大きな関心を示していた。プロトタイプを見たとき、彼はそれが信じられないほど魅力的だとわかった」「今、彼が最も楽しみにできるのは夜間での走行のセンセーション、3時間以上の走行、そして、そのゾーンを見つけることだ」トム・クリステンセンは、2014年に競技から引退したが、今週末のレース・オブ・チャンピオンズでトラックに戻る予定となっている。「このチャレンジは本当に素晴らしいものだ。リズムを掴み、クルマのパフォーマンスを発揮できているときは、それ以上のものはない。それが私が世界で最も偉大なレースで得たものだ」「もちろん、グリッドに戻って、レースのスタートに向けたドライバーの集中と決意を感じ、メカニックのハイファイブやフィストバンプを目にするとそれを恋しく思う」「だが、私はもう50歳になったので、離れて観ていることができるようになった。今年もそれは例外ではない」トム・クリステンセンは、F1外で成功を目指すというフェルナンド・アロンソの挑戦に大きな敬意を表していると語る。「フェルナンドのレースに対する姿勢で称賛しているのは、F1でのキャリアだけではなく、モータースポーツ全体に情熱を持っていることを示していることだ。彼はインディアナポリスとデイトナを戦い、今はル・マンにむけて準備をしている」「その種の多才ぶりは、私が育ってきたなかで目にしてきたものだ。マリオ・アンドレッティやジャッキー・イクスといった素晴らしドライバーを観てね。他にも多くの種類のレースで競い合ってきたドライバーがいる」「私はそれを素晴らしいことだと思っている。レースの真のスピリットを示していると思う」