マクラーレンとホンダのパートナーシップの終焉の噂が日増しに強まってる。ホンダが、信頼性とパフォーマンスに欠けるF1エンジンに約束していたアップフレードを投入することができなかったことは、マクラーレンにとってF1カナダGPは最後の一撃になったかもしれない。それでも、フェルナンド・アロンソが、見事な走りをみせてポイント圏内を走行していたが、シーズン初ポイントの望みもホンダのF1パワーユニットの故障によって潰えた。
マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブリーエは「自分たちの残念な気持ち、フラストレーション、そして悲しみを表現するために正しい言葉をみつけるのは、容易ではない」とレース後に述べた。「これだけ言っておこう。単純に、そして確実に、今の状態では不十分だ」マクラーレン・ホンダのプロジェクトを信じて2015年にフェラーリから移籍したフェルナンド・アロンソだが、この数年間で大きな失望を味わうことになった。「16年間F1をやっているので、ポイントを獲ろうが獲るまいが僕の人生を変えることはない。でも、日夜懸命に仕事をし、何度もエンジンを交換してくれているメカニックのためにポイントを獲れるようにならなければならない」ホンダは、次のバクーにむけてカナダでは届けられなかったエンジンのアップグレードの準備を進めている。「エンジンの改善に関する情報は持っていない」とフェルナンド・アロンソは Movistar にコメント。「僕はホンダで働いているわけでないし、エンジンデザイナーでもない」また Blick に対しては「もちろん、フラストレーションを感じている。でも、でも、今回はとりわけマクラーレンのためにね。彼らは常に僕に最高のクルマを与えてくれている。だけど、ストレートではみんなに攻撃されてしまう」ホンダは、アップグレードの作業を進めているものの、さくらの拠点でのダイナモでの進歩をコース上で発揮できない問題を抱えており、アップグレードの投入には慎重な姿勢をみせている。「我々はダイナモでの良い状況を作り出すことができていません」と長谷川祐介は Autosport にコメント。「オペレーション環境は異なりますので、なぜ信頼性に違いが生じているのか理解する必要があります」「昨年、我々はダイナモでエンジンの信頼性を証明することができていましたし、なぜダイナモからサーキット走行で違いが出てしまうのか理解しる必要があります。それは簡単なことではありません」「我々は精密さを改善させる必要があります」
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