フェルナンド・アロンソが、F1カナダGPへの意気込みを語った。フェルナンド・アロンソ (フェラーリ)ヨーロッパでの短いレースサイクルを終えて、ここで僕たちはまた別の大陸間の旅に出ている。今回は西側の先端だ。モントリオールのレースはドライバーやチームに最も人気のあるレースのひとつだ。非常に歓迎してくれる都市だし、人々もF1にとても興味を持ってくれている。グランドスタンドはすでに金曜日から賑やかなくらいだ。
僕は昨日到着して、午後にチームと会うためにトラックに出かけた。みんなが良いスピリットを持っていることがわかったし、モンテカルロが一時的な成功ではなかったことを証明したがっている。それができる見込みもある。いくつか非常に長い直線があるけど、カナダのトラックはバランスをそれほど失わずに縁石を越えられて、低速コーナーの出口で優れたトラクションのクルマに適している。どちらの特性も150°イタリアの長所のひとつだ。ここでは僕たちの現在のアキレス腱である空力の効率性はそれほど重要ではないので、優勝を争えるチャンスは高いと思う。ブレーキもこのサーキットでは重要な要因だ。レースで問題が生じるリスクを避けるためにフリープラクティスで冷却レベルを正しく理解することに懸命に取り組む必要がある。モントリオールでは、ピレリが再びソフトとスーパーソフトという2つのやわらかいコンパウンドを準備している。去年はタイヤのデグラデーションがかなり高かったので、伝統的な1ストップよりも多くのピットストップが見られたレースのひとつだった。ピレリのタイヤはブリヂストンとは異なるけど、モナコのように1回のタイヤ交換だけでレースの最後までたどり着けるとは思わない。今年見てきたように、ライバルと比較してあまり多くのタイムを失わずに正しいタイミングでピットストップを行うことが重要になる。日曜日に2つの場所でDRSを使えるのは今年初めてだ。1つ目はターン10のエイペックスの後、2つ目はピットストレートだ。どうなるか楽しみにしている。理論上では、たとえ前のクルマと争っていてもメインストレートで再び可変ウイングを使うことができるので、なんとか最初のゾーンで通過することができれば大きなアドバンテージを得られる。去年は表彰台を達成できたけど、最終的な3位という結果よりも確かな手ごたえを得てモントリオールを後にした。手の届く範囲にあった優勝を手に出来なかったのには、いくつかうまくいかなかったエピソードがある。10日前のモナコでも優勝のチャンスがあった。今は優勝からあまりに長く遠ざかっているので、あそこで勝てれば良かったのにね。マクラーレンとレッドブルは非常に強いと思うので、非常に難しいことには変わりはないけど、諦めるべきではない。シーズンの3分の1が終わっているし、チャンピオンシップの状況は決して有利とはいえない。まだ多くのレースがあるのは確かだけど、ポイント面でタイトルを狙うためにはきっかけを見つけなければならないのは明らかだ。フェラーリのティフォシに最も愛されたドライバーのひとり、ジル・ヴィルヌーヴの名前を冠したトラックで直ちにスタートできることを願っている。