ミック・シューマッハは、早ければF1バーレーンGP後の4月上旬に行われるインシーズテストでF1テストデビューを果たすことになりそうだ。アルファロメオ・レーシングがその可能性を認めた。7度のF1ワールドチャンピオンであるミハエル・シューマッハの息子であるミック・シューマッハは、昨年、ヨーロッパF3選手権でチャンピオンを獲得。今年からフェラーリ・ドライバー・アカデミーのメンバーとなり、プレマからF2に参戦してF1へのステップアップを目指す。
今年は4日間のインシーズンテストを予定しているが、チームはF1参戦経験が2戦以下の若手ドライバーを走らせることが義務付けられている。マクラーレンはセルジオ・セッテ・カマラ、ウィリアムズにはニコラス・ラティフィというテストで走行可能な開発ドライバーがいるが、アルファロメオ・レーシングにはいない。リザーブドライバーとしてマーカス・エリクソンと契約しているが、エリクソンは97戦を戦っているベテランだ。アルファロメオ・レーシングは、フェラーリと緊密なパートナーシップを結んでおり、協力してオプションを検討している。アルファロメオ・レーシングのチームプリンシパルを務めるフレデリック・バスールは「ショートリストがあり、ミックはショートリストのなかの一人だ。彼はルーキーテストの資格となる基準を満たすF2ドライバーのひとりだからだ」「だが、まだ決定はしていない。リストには何名かの名前がある。利用可能なオプションを評価し、フェラーリとの話し合いを続けていく」アルファロメオ・レーシングがどのテストでルーキードライバーを走らせるかはまだ不明であり、フレデリック・バスールはチーム技術部門が決定を下すと語る。「最優先事項は、いつ我々が大きなアップデートを導入するかを知ることだ」とフレデリック・バスールは語る。「バーレーンで大きなアップデートを入れる準備ができていなければ、ルーキーテストができるし、バルセロナでは現在のドライバーと一緒に本格的なテストをすることができる。あるいは、1つのテストともう1つのテストで分割して実行することもできる。それは技術的な判断だ」フレデリック・バスールは“ドライバーのフィードバックは非常に重要”であり、“良いフィードバックを出せる2戦以上のレースをしていない人を見つけるのは難しい”ので、ルーキーテストの候補者は重要だと付け加えた。