アルファロメオ・レーシングは、ザウバーとして活動していた昨年の約2倍の予算を確保することになると報じられている。ザウバーは2月1日(金)、2019年のF1世界選手権に『アルファロメオ・レーシング』として参戦することを発表。1993年からF1に存在してきたザウバーという名前が消滅することとなった。
チームは「アルファロメオ・レーシングはザウバー・モータースポーツによって運営される。新しい名前だが、仕事は同じだ!」とTwitterで述べた。しかし、元F1ドライバーのヴィタリー・ペトロフが「伝説的なザウバーの名前がなくなるのは残念だ」と Championat と語るなど、このニュースはモータースポーツ界に衝撃を与えた。だが、アルファロメオとしてのF1参戦は、フェラーリとのこれまで以上に密接な関係を強固に示すことになる。アルファロメオとフェラーリはどちらもフィアット・クライスターの傘下となっている。BudgetBookGP は、ザウバーは2019年に大きな予算的な後押しを受けることになると報道。昨年までのアルファロメオとのタイトルスポンサー契約は5000万ユーロ(約62億7200万円)とされているが、今年はそれが2倍に増加し、「チームは1シーズンあたり2億5000万ユーロ(約313億6300万円)の予算を目標とすることができる」と伝えた。この報道が事実であれば、アルファロメオ・レーシングは、ルノーのワークスチームやマクラーレンと争うことのできるF1予算を得ていくことになる。昨年、ザウバーは10チーム中8位でシーズンを終えたが、実際には順位が示す以上の進歩を遂げている。アルファロメオ・レーシングのチームプリンシパアルを務めるフレデリック・バスールは「長いプロセスだった考えている。一歩ずつ進めていかなければならない」とコメント。「我々はフェラーリとエンジンに関して良い契約を結び、そのあとアルファロメオが加わった。そえは他のスポンサーや雇用においてもはるかに魅力的なことだ」フレデリック・バスールの発言は、2019年からチームに加入する長年のフェラーリドライバーで2007年のF1ワールドチャンピオンであるキミ・ライコネンに言及しているのかもしれない。「それはリフェレンスとなるだろう。エンジニにとってはとにかくクルマに集中できることが重要だ」「我々はまだ若いチームだと思っている。なぜなら、我々は会社周りが大きく変わっているからね。それに彼のようなリーダーがいることは非常に役に立つだろう」それでも、フレデリック・バスールは、2019年の目標に関して、アルファロメオ・レーシングはトップ3チーム、さらにはルノーと予選で戦うことはできないと語る。「だが、それは非常にオープンだ。本物のレースはフィールドの後半部分にあるというのが私の観点だ。我々はフィールドのトップになれると期待することができる」
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