アレクサンダー・アルボンは、ウィリアムズ・レーシングとの契約を更新した後、レッドブルF1との10年間のパートナーシップに終止符を打ったようだ。ウィリアムズ・レーシングは、2月6日(月)に2023年F1マシン『FW45』の新しいカラーリングを発表。アレクサンダー・アルボンは、新人ローガン・サージェントと新しいチームプリンシパルのジェームス・ボウルズと共にチームでの2シーズン目を迎える。
ウィリアムズ FW45 の印象的なブルーのカラーリングには、ガルフ・オイル(Gulf Oil)、スティーブンス(Stephens)、ミケロブ・ウルトラ(Michelob ULTRA)、ピュアストリーム(PureStream)などの新しいスポンサーが登場した。しかし、アレクサンダー・アルボンのヘルメットにはレッドブルのロゴは入っていなかった。アルボンは、ウィリアムズとの新しい契約に署名した後、レッドブルを去った。昨年まではエナジー飲料ブランドのタイ部門と個人的なスポンサー契約を結んでいた。イギリス育ちでタイ国籍のアレクサンダー・アルボンは、2012年からレッドブル・グループのサポートを受けてきたが、彼らの10年にわたるパートナーシップは終わりを迎えたようだ。2022年8月、アレクサンダー・アルボンはウィリアムズ・レーシングと新しい複数年契約を結んだ。彼のパフォーマンスは、2021年に1年間F1から離れていたにもかかわらず、チームによって印象的であると見なされた。しかし、2022年のカラーリング発売時に、ファンはアレクサンダー・アルボンのヘルメットに巨大なレッドブルのロゴがまだ残っていることに気うた。ウィリアムズ・レーシングはレッドブルの最大のライバルであるメルセデスのパートナーチームであるため、これは疑問を投げかけた。当時のチーム代表のヨースト・カピートは「アレックスは、彼のキャリアを通じて彼の個人的なスポンサーであったレッドブルのタイ部門と契約を結んでいる。彼には個人スポンサーを持つ権利がある」と説明した。レッドブルのロゴがないことは、アレクサンダー・アルボンとレッドブルとの関係が正式に終了したことを示している。ドライバー自身は、新しい契約の後、よりウィリアムズのドライバーになったと感じたと主張した。アレクサンダー・アルボンは「レッドブルとは今年までつながりがあった。今でも彼らとは素晴らしい関係が続いているし、彼らはいつも僕を本当に応援してくれている。でも、今はウィリアムズとの方が中心になっている」と語った。興味深いことに、アレクサンダー・アルボンの名前はオフィシャルアスリートとしてレッドブルのウェブサイトに掲載されている。タイ人ドライバーのヘルメットには、レッドブルの生みの親であるチャレーム・ユービダヤの長男、モンスーン・バレーのロゴが描かれている。アルボンとレッドブルの長い歴史アレクサンダー・アルボンは、2012年にレッドブル・ジュニアチームの一員となった。ジュニアフォーミュラ時代から、レッドブル・グループはタイ人ドライバーをスポンサーしてきた。2019年にはレッドブルの姉妹チームであるトロロッソからF1デビューを果たすことになる。しかし、わずか12戦目でアルボンはレッドブル・レーシングのレーシングシートに昇格することになる。そして、アルボンの印象的なデビューキャンペーンは、レッドブル・レーシングが2020年まで彼を保持することを納得させた。しかし、残念なことに、成績が安定せず、マックス・フェルスタッペンに近い結果を出すことができなかったため、アルボンは2021年からセルジオ・ペレスと交代することになった。アレクサンダー・アルボンは2021年、レッドブルのテスト兼リザーブドライバーとして、DTMに参戦した。しかし、2021年末にウィリアムズ・レーシングのフルタイムレーシングシートをオファーされる。2022年シーズンはウィリアムズにレンタル移籍された。レッドブルF1のチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、アルボンのレンタルには「レッドブルとのつながり」が含まれており、チームは2023年に彼を呼び戻すことができると明かしていた。しかし、アレクサンダー・アルボンがウィリアムズ・レーシングと新契約を結んだことで、ついに彼のレースキャリアの長い章に終止符が打たれることになった。