レッドブル・ホンダのアレクサンダー・アルボンは、ホンダのF1エンジンは現時点で“メルセデスと同等”だと考えている。マクラーレンのワークスパートナーとして2015年にF1復帰してから4年。ホンダのF1エンジンはようやく他のエンジンメーカーにパフォーマンス面と信頼性面で追いつき、今季ここまで3勝を挙げている。
前戦F1ブラジルGPではホンダのF1エンジンを搭載したレッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝、トロロッソのピエール・ガスリーが2位でフィニッシュしたが、それはブラジルの標高の高さがホンダのターボとMGU-Hに有利に働いたためだと考えている人もいる。だが、アレクサインダー・アルボンは「高度が重要な役割を果たしたとは思わない」とアブダビでコメント。「僕の意見ではまだフェラーリにアドバンテージがあるけど、メルセデスとは同等だ。彼らのウイングのセッティングを正確に知っているわけではないけどね」「単に高度とトラック特性によるものではないというのが僕の視点だ。ホンダは本格的に進歩を遂げている」メルセデスのF1ドライバーであるバルテリ・ボッタスもその意見を否定しない。「僕たちのシャシーは非常に優れている。メカニカル面や空力に関してはほとんど不満はない」とバルテリ・ボッタスはコメント。「でも、僕たちはストレートでトップスピードが不足している。それは効率性とエンジン出力に関するものだ。僕たちは改善しなければならない」マックス・フェルスタッペンは、2020年にレッドブル・ホンダがタイトルに挑戦できると思うと主張している。トロロッソ・ホンダのドライバーであるダニール・クビアトは「僕たち全員がそれについて良い感触を得ている」と同意する。「僕たちはフェラーリやメルセデスに近づいている。最後のステップが必要なだけだし、それができれば、実際に同様な条件で彼らと競うことができるはずだ」