アレクサンダー・アルボンのレッドブル・ホンダへの昇格は、レッドブルの元になったタイの清涼飲料数の創業者の後押しがあったのではないかと報じられている。レッドブルは、夏休み明けのF1ベルギーGPからピエール・ガスリーからタイ出身のアレクサンダー・アルボンを起用。アルボンはベルギーGPを5位、イタリアGPを6位とチームメイトのマックス・フェルスタッペンがトラブルに見舞われる中で結果を出している。
だが、この急な昇格には、レッドブルの株主であるタイの創業者一族の力が働いたのではないかとの見方もある。レッドブルは、タイ人創業者チャリアオ・ユーウィッタヤーが、タイの清涼飲料水『クラティン・デーン(チャリアオ・ユーウィッタヤー)』を元に誕生した。その国際的な販売権をディートリッヒ・マテシッツが1984年に獲得し、レッドブルとして販売を開始した。チャリアオ・ユーウィッタヤーは2012年に亡くなっているが、一族はレッドブルの株主として名を連ねている。だが、レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコはこの件を否定する。「我々は決してそのような話はしていない」とヘルムート・マルコは Speed Week にコメント。「すべてが我々が決めたことだ」ヘルムート・マルコは、アレクサンダー・アルボンがレッドブル・ホンダに素早くフィットしていることを称賛する。「彼はチームにうまく馴染んでいるし、ベルギーでのデビュー戦ですぐに強い印象を与えた。最初のラウンドから、彼はすぐにそのレベルにした」しかし、2020年に誰がレッドブル・ホンダでマックス・フェルスタッペンのチームメイトを務めるかは“F1アメリカGP後”に評価するとヘルムート・マルコは語る。「アメリカGPの後(11月初旬)、誰がどこに乗るかを評価する」とヘルムート・マルコは語っている。