2025年F1アブダビGP フリー走行1回目の結果・タイムシート。12月5日(金)にヤス・マリーナ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第24戦 アブダビグランプリのフリープラティスが行われた。トップタイムを記録したのはランド・ノリス(マクラーレン)。2番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続いた。角田裕毅はアービッド・リンドブラッドに走行を譲った。平川亮(ハース)がルーキトップの11番手タイムを記録した。
■ ノリス最速発進:タイトル争いの主導権を維持ランディングラップから鋭い動きを見せたランド・ノリスが 1分24秒485 でトップ。フェルスタッペンとは 0.008秒差、ルクレールとは 0.016秒差と接戦の中で、ノリスは唯一「全セッションを自分で走れる」優位性を活かして序盤から安定したペースを披露。日没後のFP2に向けて、タイトル争いを自らの手でコントロールする滑り出しとなった。■ ルクレールはグリップ難に苦しむ:「ゼログリップ」「僕たち遅すぎる」順位こそ上位に入ったものの、シャルル・ルクレールはロングランで極端なグリップ不足を訴え、「ゼログリップ」「僕たちは遅すぎる」と悲観的な無線を連発。フェラーリは昨年好調だったアブダビで手応えを掴めておらず、レースペース改善が急務となった。■ 多数のルーキー起用でFP1が“混雑”:平川亮が11番手、オワードらもロングランこのFP1では9名の“金曜ドライバー”が出走し、通常の週末以上に若手が入り乱れるセッションとなった。ハースから出走した 平川亮は1分24秒934で11番手 と健闘し、限られた走行時間の中で安定したペースを示した。若手の走行量が多かったぶん、各チームともFP2に向けてデータの精査が急務となるセッションとなった。■ フェルスタッペン車に不安要素:「どこもかしこもおかしい」フェルスタッペンは無線で「壊れているかもしれない」「今は全部おかしい」と訴え、挙動不審を報告。路面バンプや底打ちによるものと見られるものの、タイトル争いの真っ只中での不安材料。オンボードでは通常どおり走れているように見えるが、詳細はFP2で精査される。■ メルセデス好調:アントネッリ4番手で存在感、ラッセルも上位圏アンドレア・キミ・アントネッリはハードタイヤでも上位につけ、最終的に 4番手。ラッセルも6番手に入り、メルセデス勢は総合的に競争力のある走りを披露。“チーム内タイトル争い”とも言える状況で、両者は週末を通して激しいポジション争いを予感させる内容となった。■ コースは“アンレプ”:FP2こそが勝負、各チームはセットアップ探しに苦戦FP1は昼の高温下で行われ、予選・決勝の夕方〜夜とは条件が大きく異なる。そのため多くのチームがセットアップ探索に徹し、「まだ答えが出ていない」と無線で訴えるドライバーも多かった。最重要セッションは気温・路面条件が近い FP2 であり、タイトル3人衆の実力差が本格的に見えるのはここからだ。2025年F1 アブダビGP フリー走行1回目 結果・タイムシートPosNoドライバーチームタイムGAPLAP14ランド・ノリスマクラーレン1分24秒485 2821マックス・フェルスタッペンレッドブル1分24秒4930.00829316シャルル・ルクレールフェラーリ1分24秒5010.01628412アンドレア・キミ・アントネッリメルセデス1分24秒6080.12330527ニコ・ヒュルケンベルグザウバー1分24秒6290.14428663ジョージ・ラッセルメルセデス1分24秒7330.24828798ガブリエル・ボルトレトザウバー1分24秒7420.25729887オリバー・ベアマンハース1分24秒7590.27414955カルロス・サインツJr.ウィリアムズ1分24秒7710.286271043フランコ・コラピントアルピーヌ1分24秒8550.370281150平川亮ハース1分24秒9340.44928126アイザック・ハジャーレーシングブルズ1分24秒9770.492311361ポール・アロンアルピーヌ1分25秒2040.719271489パトリシオ・オワードマクラーレン1分25秒2460.761281536アービッド・リンドブラッドレッドブル1分25秒2560.771261640岩佐歩夢レーシングブルズ1分25秒3600.875271746ルーク・ブラウニングウィリアムズ1分25秒4750.990301839アーサー・ルクレールフェラーリ1分25秒4901.005181935ジャック・クロフォードアストンマーティン1分25秒8891.404242034シアン・シールズアストンマーティン1分26秒4321.94722