角田裕毅が2026年11月に開催される「アデレード・グランドファイナル」でGT3マシンをドライブする計画が存在していたことが明らかになった。しかし、その実現は所属元であるレッドブル・レーシングの判断によって見送られたという。オーストラリアの『Speedcafe』によると、GTワールドチャレンジ・オーストラリアを運営するSROモータースポーツ・オーストラリアは、元レッドブル・レーシングF1ドライバーの角田裕毅を招へいする構想を進めていた。
レッドブルが参戦計画を認めず報道によると、角田裕毅はティガニ・モータースポーツからメルセデスAMG GT3をドライブする予定だった。しかし、この計画はレッドブル・レーシング側が承認せず、実現には至らなかったという。また主催者は、元アルピーヌF1ドライバーのジャック・ドゥーハンについても参戦を打診しているが、現時点では合意には至っていない。SROモータースポーツ・オーストラリアのCEOであるベン・マクレランは、『Speedcafe』の取材に対し、現在も知名度の高いドライバーの招へいを目指して交渉を続けていると明かした。「これまでもさまざまなカテゴリーで実現してきたことだ」「(ジャンカルロ・)フィジケラはS5000に参戦したし、昨年はオースティン・シンドリックがスーパーカーでワイルドカード参戦した」「州政府はイベントに著名なゲストドライバーを招くことに非常に積極的だ。我々としてもGTワールドチャレンジのマシンでビッグネームに走ってもらいたい」「残念ながら、現時点で契約がまとまったドライバーはいないが、多くの話し合いを続けている」GT3人気の高まりも追い風マクレランは近年GT3カテゴリーへの注目度が大きく高まっている背景として、マックス・フェルスタッペンの存在を挙げた。フェルスタッペンはニュルブルクリンク24時間レースへのスポット参戦で話題を集めたほか、自身の「チーム・フェルスタッペン・レーシング」はGTワールドチャレンジ・ヨーロッパにも参戦している。マクレランは、その効果について次のように語った。「非常に知名度の高いドライバーがシリーズに関わることは、露出を増やすという意味で素晴らしいことだ」「マックスがニュルブルクリンク24時間レースに参戦したことで、世界中のGT3レースにこれまで以上の注目が集まっている」「さらに、マックスのチームが現在ヨーロッパで我々のシリーズに参戦していることもあり、GT3レースはかつてないほど注目を浴びていると思う」アデレード大会で大物招へいを継続GTワールドチャレンジ・オーストラリアは、11月25日から29日に開催されるアデレード・グランドファイナルのサポートレースとして実施される。主催者は昨年、NASCARドライバーのオースティン・シンドリックを招へいするなど話題作りに成功しており、今年も元F1ドライバーを含む大物ドライバーの起用を目指している。角田裕毅の参戦は実現しなかったものの、その計画が存在していたことは、GT3カテゴリーの注目度向上と、F1ドライバーを巡るプロモーション戦略の一端を示すものとなった。
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