アルピーヌF1で将来が不透明な状況に置かれているフランコ・コラピントを巡り、2027年を見据えた後任候補として角田裕毅の名前が急浮上している。チームの実権を握るフラビオ・ブリアトーレは、すでに次の一手を想定している可能性があり、その視線の先に日本人ドライバーがいるとの見方が広がっている。2026年シーズンは、コラピントにとってF1キャリアの行方を左右する重要な1年となる。
2025年はアルピーヌがコンストラクターズ最下位に沈み、コラピントは無得点。一方でチームメイトのピエール・ガスリーは22ポイントを獲得しており、両者の差は結果として明確に表れた。コラピントはA525の扱いに苦しみ、セットアップの難しさや当時のルノー製パワーユニットの競争力不足も影響した。しかし、それに加えてルーキーエラーやクラッシュが重なり、評価を大きく下げる要因となった。2026年もガスリーとともにシートを維持することが決まったが、実質的に猶予は1年のみと見る向きが強い。アルピーヌの内部事情を見ても、コラピントに即座に代わる選択肢は多くない。ジャック・ドゥーハンはチームを離れ、将来的にはスーパーフォーミュラ参戦が見込まれている。リザーブドライバーのポール・アロンはFP1での走行経験こそ豊富だが、2025年途中での昇格は実現せず、決定打を欠いたままだ。伊『Autosprint』は、ブリアトーレが「すでに次に目を向ける先を把握している可能性がある」と報じている。その中で、最も現実的な候補として浮上しているのが角田裕毅だ。角田裕毅は2025年末でレッドブル陣営を離れたが、F1で積み上げてきた経験値は依然として高く評価されている。加えてホンダとの関係性もあり、2027年の復帰先としてアルピーヌ、あるいはハースF1チームが候補に挙がっているとされる。特にアルピーヌは、ガスリーとの関係性という点でも角田裕毅にとって悪くない選択肢となり得る。両者は過去にチームメイトとして戦った経験があり、ブリアトーレにとっても即戦力として計算しやすい存在だ。もう一人、ブリアトーレが無視できない存在として挙げられているのがレオナルド・フォルナローリである。フォルナローリは2024年にF3、2025年にF2を連続制覇するという実績を残したが、2026年はマクラーレンの体制下でレースシートを得られていない。マクラーレンはランド・ノリスとオスカー・ピアストリという盤石なラインアップを擁しており、フォルナローリに割って入る余地は限られている。そのため、F1デビューの機会を求めるなら他チームへの移籍が現実的な選択肢となる。一方で、コラピントにとって状況が完全に絶望的というわけではない。2025年後半には、予選でガスリーとの差を縮め、最後の10戦中4戦でレース順位で上回る場面もあった。進歩は限定的ながらも、積み重ねる価値のある兆しではあった。2026年は新レギュレーション導入により、アルピーヌにとっても仕切り直しの年となる。さらに、メルセデス製パワーユニットの導入はチーム全体の競争力を押し上げる可能性があり、パッケージ次第ではコラピントにとって追い風となる。ただし、その場合に求められるのは明確な結果だ。無得点からの脱却、そしてガスリーとの差を縮めることができなければ、ブリアトーレが2027年に向けて別の選択肢へ動くのは避けられない。角田裕毅、あるいはフォルナローリ。2026年のパフォーマンス次第で、アルピーヌF1の将来像は大きく塗り替えられることになる。コラピントに残された時間は、決して多くはない。Source: F1 OVERSTEER