角田裕毅が2025年シーズン限りでレッドブル・レーシングのレースシートを失うことが決まった中、元レッドブルの同僚であるアレクサンダー・アルボンが、その将来に強い期待を示した。アルボンは、シーズン前に角田裕毅の表彰台獲得を予想していたことを明かしつつ、結果が実現しなかったことを「とても悲しい」と表現。それでも「必ず戻ってきて表彰台を獲得する」と断言し、角田裕毅の復活を信じている姿勢を示している。
角田裕毅は、2025年F1グリッドの中で唯一、来季に向けてフル参戦シートを失うドライバーとなった。レッドブルはカタールGP後、角田裕毅がチームでフルシーズンを終える前に決別する判断を下した。リアム・ローソンのシーズン序盤のつまずきを受け、角田裕毅はテストなしでレッドブルに加入したが、22戦でトップ10フィニッシュは7回にとどまった。ローソンと角田裕毅のペースは比較的近く、ニュージーランド人ドライバーが記録的な期間チームに在籍していたにもかかわらず、その差は大きくなかった。アイザック・ハジャーには、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとして戦う方法について、すでに多くの助言が与えられている。これまで多くのドライバーが対処に苦しんできた役割だ。すでに100回以上のグランプリに出走している角田裕毅について、元レッドブルの同僚であり、現在はウィリアムズに所属するアレックス・アルボンが25歳の日本人ドライバーについて語った。アルボンは、角田裕毅がレッドブルを降ろされたのは厳しすぎる判断だったと考えており、さらにシーズン前に抱いていた予想と、角田裕毅の今後のレース人生についても明かした。「2025年シーズンに向けた僕のワイルドカード予想は、角田裕毅の表彰台だった」とアルボンはF1公式YouTubeチャンネルで語った。「それは実現しなかった。ちょっと悲しいし、実際、彼は来年レースに出ない。だから本当に悲しい」「僕はユウキのファンボーイだからね。ユウキは必ず戻ってくるし、彼は表彰台を獲得する」「僕も表彰台を取る。そして、みんなでこれを懐かしく振り返ることになるんだ」注目すべきは、アルボンがこの予想を立てた時点では、角田裕毅はまだレーシングブルズに所属していたという点だ。レッドブルの姉妹チームは、ザントフォールトでハジャーがトップ3フィニッシュを果たしたが、角田裕毅はF1から一歩退き、表彰台未経験レース数ランキングで4番目となっている。角田裕毅にとって、2025年のレッドブルで何がうまくいかなかったのか角田裕毅は、得意とする鈴鹿でのレッドブル・デビューを前に自信を見せていた。しかし予選では15番手に終わり、オーバーテイクが極めて困難なこのサーキットで、決勝は12位までしか挽回できなかった。その後、角田裕毅はフェルスタッペンとの差を完全に埋めることができなかった。多くのセッションで4度の世界王者からコンマ数秒差に迫っていたものの、それ以上近づくことはなかった。角田裕毅自身は、当時チーム代表だったクリスチャン・ホーナーの判断が助けにならなかったと考えている。また、イモラの予選でのクラッシュにより、ローラン・メキースが加わるまでフェルスタッペンより古いパーツを使わざるを得なかった。これまでフェルスタッペンのチームメイトの多くは予選で大きく引き離されてきたが、角田裕毅の問題はレースペースにあった。2025年はグリッド全体が極めて拮抗しており、1周の速さでフェルスタッペンにわずかに劣るだけでも、それがトップ10シュートアウト進出か、Q2、あるいはQ1敗退かの分かれ目になっていた。レッドブルとしては、新レギュレーションの下でハジャーがレースウイークエンド全体を通して、よりフェルスタッペンに近づけることを期待している。一方、角田裕毅は、グリッドにいない立場でも2026年が2025年と同様に評価を高める一年となることを願うしかない。それは、キャデラックでのカムバックを準備するセルジオ・ペレスの評価を押し上げた形と重なるものになるかもしれない。
全文を読む