ウィリアムズのアレックス・アルボンは、レッドブルから2026年のレースシートを失った角田裕毅に対し、「彼は非常に才能あるドライバーで、F1に相応しい」と強い支持を示した。角田裕毅は2025年末でレッドブルのレースシートを失い、2026年はレッドブルおよびレーシングブルズのテスト兼リザーブドライバーを務めることが発表された。
2025年の角田裕毅はレーシングブルズでシーズンを始めた後、数戦でトップチームへ昇格。しかし日本GPでリアム・ローソンと入れ替わる形で再降格し、その後はルーキーのアイザック・ハジャーにシートを奪われる形となった。アルボンはアブダビGP開幕前に取材に応じ、角田裕毅の実力が依然としてF1レベルにあると語った。「非常に才能あるドライバー。F1に相応しい」アルボンは状況をこう受け止めている。「正直、僕はSNSから離れているので、今朝になって初めて知ったんだ。裕毅にとっては厳しいよね。彼は非常に才能あるドライバーだと僕は思っている」さらに角田裕毅の実力はグリッドに値すると強調した。「個人的には、彼はF1にいるべきだと思う。今はリザーブという立場だけどね。現状では? 彼がチームに何らかのインパクトを与えられることを願っているよ。2021年の僕と非常に似た状況だ。まだチャンスはある」2021年の自分自身と重ねるアルボンアルボン自身も2020年でレッドブルのシートを失い、翌2021年はリザーブドライバーとして過ごした。そこからウィリアムズでレギュラー復帰を果たした経験がある。「どうしてアービッド(リンドブラッド)がどうなるか、そしてリアム(ローソン)がどうなるか。彼らの状況次第で、裕毅に戻ってくるチャンスが生まれる可能性もあるんじゃないかな。だからこそ今の役割に置いているのだと思う」「アジア人にはどうしても肩入れしてしまう」アルボンは最後に、角田裕毅に対する“バイアス”があることも認めた。「僕はバイアスがあるんだ。アジア系の仲間には特にね。裕毅には才能があるし、またF1で走る姿を見たいと思っている」2026年のF1はルーキーのアービッド・リンドブラッドを含む新しいラインナップとなるが、アルボンは角田裕毅に「復帰の道は必ず残されている」とエールを送った。