レッドブルでのシーズンが最終戦アブダビGPで幕を閉じる見通しとなった角田裕毅が、自身の2025年シーズンについて「やれることは全部やりました」と語り、現状への思いを整理した。RacingNews365によれば、2026年のレッドブルはマックス・フェルスタッペンのチームメイトにアイザック・ハジャーを起用し、姉妹チームのレーシングブルズはリアム・ローソン残留とアービッド・リンドブラッド昇格で確定的とされる。
角田裕毅は今季、加入直後から結果が残せず苦しいスタートとなった。現在はドライバーズ選手権15番手。対照的にフェルスタッペンは最終戦で5度目の王座を狙える状況だ。「同じマシンなら0.2〜0.3秒差でした」 ベガスとカタールで見せた手応え角田裕毅は直近4戦でフェルスタッペンと“ほぼ同一仕様”のマシンを与えられていたと明かし、その中で自分は十分に戦えていたと語った。「やれることはやりました。特にここ4戦はチームがすごくサポートしてくれて、マックスとほぼ同じマシンで走ることができました」「同じマシンになってからは、常に0.2〜0.3秒差の範囲にいました。ラスベガスではFP1からFP3まですごく安定していましたし、彼より前のラップも何回かありました」ラスベガス予選については、「あれは僕のコントロール外の出来事でした」と悔しさをにじませる。「スプリント(カタール)ではマックスを助けることもできましたし、スプリント予選でも彼の前で終えることができました」「予選は本当に残念でしたけど、それでも0.3秒差でした。あの差なら普通はトップ5に入ります」「中盤にかけてちゃんとステップできました」 歴代セカンドシート勢との比較角田裕毅は、これまでレッドブルでフェルスタッペンの隣に座り苦戦してきたピエール・ガスリー、アレクサンダー・アルボン、セルジオ・ペレス、そしてローソンらの名が並ぶ中で、自分は彼らよりも改善の幅を示せたと語る。「自分ができることは示せていると思います。ここ数年を思い返しても、僕の席でこれだけ安定してマックスの近くを走れたドライバーは多くないように感じます」「シーズン序盤はすごく大変でしたけど、そこから中盤にかけてちゃんとステップできましたし、成長を見せられたと思っています」「アブダビではマックスを助けます」 最終戦へ向けた決意最後のレースになる可能性が高いアブダビGPに向けて、角田裕毅はフェルスタッペンのために最大限の働きをする姿勢を示した。「次のレースではマックスを助けます。ペースはありますし、このセカンドシートで僕たちにできることは、もうそこまで多くないと思います」去就が確定的と言われる中、角田裕毅は最後まで“チームへの貢献”を掲げてシーズンを締めくくろうとしている。