レッドブル・レーシングでの時間が終盤に差し掛かり、2026年のシート争いが最終局面を迎える中、角田裕毅(レッドブル・レーシング)が「唯一の後悔」を語った。角田裕毅は、今週末のF1カタールGP終了後にレッドブルが2026年ラインナップを決定することを知らされており、自身の将来は依然として不透明なままだ。
レッドブルは今週末に決断へレッドブル代表ローラン・メキースは、今週末のカタールGPをもって角田裕毅の去就を確定させると明言している。2026年のレッドブルのシートは、現時点でマックス・フェルスタッペンのみが確定。強烈なインパクトを残したアイザック・ハジャーが昇格最有力とされ、残された枠は事実上ひとつとみられている。一方、レーシングブルズ側には2席が空いており、リアム・ローソンが近月の好パフォーマンスでリード。アービッド・リンドブラッドもFP1での走りやF2での速さから候補に挙げられている。移籍先の可能性は限定的角田裕毅の2026年の選択肢は限られている。キャデラックF1はバルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスのラインナップで確定。アルピーヌはフランコ・コラピントを継続し、フラビオ・ブリアトーレの判断もこれを後押しした。残る可能性としては、アストンマーティンまたはハースF1チームでのリザーブ起用。アストンマーティンは2026年からホンダのワークスチームとなり、ハースF1チームはトヨタと技術提携を結んでいる。角田裕毅は「イモラのクラッシュ」が唯一の後悔レッドブル昇格後、フェルスタッペンに対して苦戦を強いられた角田裕毅だが、アップグレードが一致した週末では速さを示した。そのうえで、角田裕毅は自身のレッドブル時代で“唯一の後悔”としてイモラでのクラッシュを挙げた。「後悔は特にないんですけど、しいて言えばイモラのクラッシュですね」「たぶんあれでかなり後退したところはあったと思います。そこからの数戦にも影響したので、あれだけですね」「レッドブルに来た決断自体は満足していますし、同じ状況でも同じ選択をします。強くなれたと思っています。ただ、今年自分がやってしまった大きなミスと言えるのはイモラのクラッシュだけです。はい、それだけです」イモラの事故が流れを変えた可能性角田裕毅の述懐が示す通り、イモラのクラッシュはシーズン序盤の重要局面で発生したもので、チーム内評価やアップグレード投入の流れに影響を与えた可能性が高い。レッドブルとしても、フェルスタッペンのタイトル逆転に全力を注ぐ中で、もう一方のマシンに安定性を求める場面が増え、そのプレッシャーが負の連鎖として結果に反映された形だ。2026年のシート決定を目前に控え、角田裕毅がこの“唯一の後悔”を語ったことは、今季の自省と、最後まで諦めず結果を求める姿勢を象徴するものとなった。
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