角田裕毅は2025年F1ラスベガスGP予選で、チーム側のタイヤプレッシャー設定ミスにより十分なグリップを得られず、19番手でQ1敗退という厳しい結果となった。フルウエットのQ1開始直後から角田裕毅は明らかな異変を感じていた。マシンはまるで氷の上を走っているように滑り、加速してもホイールスピンが止まらない。さらに「タイヤセットに何が起きているのか分からない」と訴えるほど、通常のエクストリームウェットとは異なる奇妙な挙動に苦しんでいた。
その原因は、セッション後の確認で判明した。角田裕毅のタイヤプレッシャーが大幅に規定値から外れており、通常のグリップを発揮できない“異常な状態”で走らされていた。「セッション中は本当にまったくグリップがなくて、ずっと氷の上みたいな感じでした。ずっとホイールスピンしていて、何かおかしいなって思っていましたし、タイヤセットがどうなっているのかも分からなくて、すごく変なフィーリングでした」と角田裕毅はコメント。「前にエクストリームを使ったときは普通に速かったので、今回は3秒もみんなより遅くて、本当に理由が分からなかったです。何かがちゃんと機能していないのは走っていて感じていました」「今はタイヤプレッシャーがかなり外れていたと分かって、ああ、そういうことだったのかって納得しましたけど、その中でも自分なりにできることは全部やったつもりです」週末のフリー走行で角田裕毅は上位争いを続け、今季ベストとも言える手応えを得ていた。「すごく厳しいですし残念です。予選までは週末を通してすごくいいペースだったので、本当に悔しいです。明日は何とか取り返せるように頑張りたいです」ローラン・メキース 「ユウキにチャンスを与えられなかった」メキース代表は、角田裕毅のQ1敗退について完全にチームのミスだと認め、本人に謝罪した。「ユウキの件は我々の責任だ。タイヤプレッシャーで大きなミスがあり、彼に競争力を発揮するチャンスを与えられなかった。こうしたことは起きてはならないが、起きてしまった以上は学んで強く戻るしかない。彼は週末を通してとても良いリズムに乗っていた。それだけに、こういう形でチャンスを奪ってしまったのは本当に痛い。明日は巻き返してくれるはずだ。」
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