レッドブルF1のヘルムート・マルコは、2026年のシート争いが激化するなかで角田裕毅の去就が不透明な状況にあることを認めつつ、「まだ希望を持っている」と強調した。アイザック・ハジャーの昇格が有力視される一方で、角田裕毅も引き続き候補に残っていることを示唆している。フェルスタッペンは2028年末までの長期契約を結んでおり、マルコはハジャーも来年レッドブル・ファミリーのシートを持つ契約を結んでいると明らかにした。
アルジェリア系フランス人のハジャーはレーシングブルズでのデビューシーズンで印象的な走りを見せており、新パワーユニット規定が始まる来季にフェルスタッペンのチームメイトに昇格するとの噂が強まっている。レッドブルはまだ、4度の世界チャンピオンであるフェルスタッペンの隣に誰を起用するかを発表していないが、少なくともハジャーは組織内でシートを確保している。また、レーシングブルズが誰を起用するかもまだ発表されていない。アイザック・ハジャー、角田裕毅、リアム・ローソン、レッドブルF2ジュニアのアービッド・リンドブラッドの4人が、3つのシートを争っている。マルコによれば、誰がどのシートを与えられるかについての最終決定は、少なくとも10月末まで、場合によってはそれ以降まで下されないという。マルコは「我々は意図的に10月末まで、場合によってはそれ以上まで時間をかけて、すべての比較を行いたいと考えている」と『Kleine Zeitung』に語った。「唯一確かなのは、フェルスタッペンとハジャーが契約を持っているということだ。ただし、どこでどのポジションかはまだ決まっていない」レッドブルは角田裕毅を見限っていないハジャーが角田裕毅のシートに就くとの憶測が強まる中でも、マルコはミルトンキーンズ拠点のチームが日本人ドライバーを見限っていないと強調した。角田裕毅はローソンに代わってからわずか10ポイントしか獲得できていないが、正しい方向に進歩を見せ始めている。マルコは、新レッドブル代表のローラン・メキースが、姉妹チームで彼と良好に仕事をしていたことから、角田裕毅からパフォーマンスを引き出せると期待している。現時点では、25歳の角田裕毅と密接に取り組む時間がメキースにはまだないが、マルコは、シートを維持するには角田裕毅がコンスタントにポイントを獲得しなければならないと述べた。マルコは「就任以来、ローラン・メキースはあらゆる分野で非常に多忙だ。彼はまだ(角田)裕毅に詳細に取り組む時間がなかった」と語った。「だが我々はまだ裕毅に希望を持っている。彼の残りの年の目標は、できるだけ頻繁に、そして一貫してポイントを獲得することだ。それから来年どうなるかを見ていく」
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