角田裕毅がF1通算100戦目となる節目のレースで、自身とチームにとって価値ある結果を残した。F1第13戦ベルギーGPの予選で角田裕毅はQ3に進出し、レッドブル昇格後で最高位となる7番手を獲得。アップグレードが施されたマシンを乗りこなし、記念すべき週末に力強い走りを披露した。「100戦目をP7で迎えられるのは本当にうれしいです。初レースがバーレーンだったのが昨日のことみたいで、この5年間はすごく面白い旅でした」と角田裕毅は振り返る。
土曜日のスプリントでは11位と苦戦したが、予選前にチームがアップグレードされたフロアを投入。マシンの変化を即座に感じ取った角田裕毅は、その恩恵を最大限に引き出した。「今回アップグレードしてもらったおかげで、クルマのフィーリングがかなり良くなって、より限界に近いところで攻められるようになりました。スライドも少なくなって、すごく扱いやすかったですし、すごく大きな変化だったと思います。メカニックたちが予選前に間に合わせてくれたことにも、本当に感謝しています」予選後には、かつてレーシングブルズで共に戦ったローラン・メキース代表が笑顔で迎えてくれたという。「パルクフェルメに戻ったときに、ローランが僕を見てすぐに笑ってくれて、すごく印象的な瞬間でした。レーシングブルズ時代のことがいろいろフラッシュバックしてきて、すごく励みになりました」決勝では雨が予想されるが、「ドライでもウェットでも対応できるように準備はできています」としつつ、「個人的にはできればドライがいいです」と本音ものぞかせた。「明日はとにかくポイントを取ることに集中して、クルマのパフォーマンスをしっかり引き出せるようにがんばります」と意気込みを語った。F1デビューから5年。節目の100戦目での快走は、角田裕毅がこれからさらに上を目指すための、大きな弾みに違いない。
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