レッドブルF1のチーフエンジニアであるポール・モナハンは、角田裕毅が着実に進化していると認め、我々が全力で支援していることを明かした。一方で、クリスチャン・ホーナーの解任については「衝撃だった」と語り、新CEOローラン・メキースが直面する困難さにも言及している。4度の世界王者マックス・フェルスタッペンが今季2勝を挙げ、強力なマクラーレン勢を打ち破っている一方で、もう1台のRB21は依然として課題を抱えている。
リアム・ローソンと角田裕毅がステアリングを握ってきたが、両者のこれまでの合計獲得ポイントはわずか7点。これはオリバー・ベアマン、ガブリエル・ボルトレト、そして今季序盤にジャック・ドゥーハンがドライブし、後にフランコ・コラピントと交代したアルピーヌのセカンドカーを除けば、すべてのエントリー中で最低水準となっている。角田裕毅は改善中「我々は彼を助けている」ポール・モナハンは角田について、次のように語った。「彼は速くなっている。我々は立ち止まってなんかいない。3週間のインターバルで、みんなが足を休めていたわけじゃない。多少の休みは取ったがね」「我々はマックスをサポートしているのと同じように、ユウキを助けようとしている。それが我々にとっても利益になる。彼にはもっと速くなってもらいたい」「オーストリアでは、彼はかなり乗れていた。予選は崩れてしまったが、あれは彼にとって本当に残念だった」と、角田がレッドブル・リンクで18番手に沈み、その後の決勝でコラピントと接触した週末を振り返った。「そういう状況では彼にとっても非常に厳しい。プレッシャーもあるだろう。シルバーストンではまた良くなっていた。レースは少し混乱していたがね。我々はまたここで再出発する。きっと彼は大丈夫だ」ポール・モナハンホーナー解任に「衝撃だった」──メキース新体制への信頼レッドブルでは7月9日、チームの顔とも言えるクリスチャン・ホーナーが突如として解任され、その後任としてローラン・メキースがCEO兼チーム代表に就任した。ホーナーはレッドブルのF1参戦以来、20年にわたってその座にあり、8度のドライバーズタイトルと6度のコンストラクターズタイトルをチームにもたらしてきた。モナハンは、2005年からホーナーと共にチームを支えてきたエンジニアの一人であり、今回の決定に対しては率直な感情を口にしている。「本音を言えば、我々にとっては衝撃だった。悲しかった。クリスチャンは自分の職業人生の大部分をこのチームに注いできた」「チーム全体として、我々は非常に大きな成功を収めてきた──それを不当と見る人もいるかもしれないが、とにかく、もう済んだことだ。彼が私個人にしてくれたこと、そしてこのチームにもたらしてくれたすべてに感謝している」ローラン・メキースという新リーダーについて、モナハンはこう語る。「ローランは、かなり厳しい状況に放り込まれた。彼のことは何年も前から知っているが、人当たりがよく、非常に賢明な人物だ」「だからこそ、我々が一つのチームとして団結することが今、最も重要なんだ。なぜなら、他の9チームは我々を倒そうと待ち構えている。我々が立ち向かうには、チームとしてまとまらなければならない」「我々はそのための準備をしている。ローランもその実現に全力を尽くしている。我々はそれを成し遂げるつもりだ」