レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、角田裕毅との間で「集中した協議」を行ってきたことを明かした。ミルトンキーンズを拠点とするチームでの生活は、角田裕毅にとって厳しいスタートとなっている。レッドブル移籍後、10戦で獲得したポイントはわずか7にとどまっている。
さらに状況を悪化させているのは、直近6戦で3度も予選Q1敗退を喫していること、そして5戦連続でポイント圏外に沈んでいるという事実だ。F1イギリスGPでも無得点に終わったことで、角田裕毅は2009年のマーク・ウェバー以来となる「レッドブル所属ドライバーとして5戦連続ノーポイント」という不名誉な記録に並んでしまった。それでもマルコは、角田裕毅が着実に前進していると強調している。マルコによれば、角田裕毅はマックス・フェルスタッペンとの差を縮めており、現在はスポーツ心理士とも連携しているという。「角田裕毅は一部のGP週末で苦しんでいたが、イギリスではすでに上昇傾向が見られた」とマルコはSpeedweekのコラムで綴った。「多くのフリー走行セッションでマックスとの差はこれまでより小さく、イギリスでは11番手からスタートすることができた」「我々は角田と集中した議論を重ねてきた。彼はスポーツ心理士とも取り組んでいる。残念ながらマックス同様、このウイングではレースでチャンスがなかった」「それでもパフォーマンスの改善は感じられており、近いうちにそれがポイントという形で現れると楽観的に見ている」