角田裕毅は、F1イギリスGPで10秒ペナルティを受けたのは自身の非を認めつつも「厳しすぎる」と不満を口にした。レース後、角田は「10秒が2日にも感じた」と振り返り、処分の重さに落胆を示した。このペナルティは、レース中のブルックランズでハースのオリバー・ベアマンを接触でコース外に押し出した件に対して科されたもの。FIAは天候の悪化を考慮したうえで1ポイントのペナルティポイントも加えたが、角田は「去年なら5秒だったはず」と語り、条件面での配慮がなかったことに疑問を呈した。
「まあ、ペナルティを受けたのは仕方ないと思います。僕の責任なので当然ですけど、10秒というのはやっぱり厳しすぎると思いました。去年なら5秒だったんじゃないかなって感じています。実際、例外的な判断があったわけでもなかったですし…それでももう仕方ないです。今日はとにかく厳しいコンディションでした」角田にとっては2戦連続で周回遅れのフィニッシュとなる苦しい展開が続いている。「10秒って、本当に長く感じました。2日くらいかかった気がしました」チーム代表のクリスチャン・ホーナーも角田に同情を示し、「10秒はかなり厳しい判断だった。私にとってはレースインシデントのように見えた」と語った。さらに、「雨が降らなければ裕毅はポイントを獲得できたはずだった」と擁護した。そんな中、角田は次戦ベルギーGPに向けた前向きなニュースも明かした。自身のRB21に新たなアップグレードが投入されるという。「次のスパではアップグレードが入る予定なので、そこはポジティブです。今はマックスのマシンと比べて2段階ぐらいパッケージが遅れている状態なので、次のレースでは確実に助けになると思います。ただ、次はスプリント週末なので、マシンを調整する時間が限られてしまいます。フリー走行の1回が実質的に唯一の準備の場になるので、そこが難しいところですけど、全力を尽くします」角田は厳しい現状を受け止めながらも、アップグレードによる巻き返しに意欲を見せている。次戦ベルギーGPでのパフォーマンスに注目が集まる。