角田裕毅のF1エミリア・ロマーニャGPでの粘り強い走りに対し、レッドブル・レーシング代表のクリスチャン・ホーナーが高く評価した。予選Q1での激しいクラッシュにより角田裕毅はタイム計測を行えず、ピットレーンからのスタートとなったが、そこから10位まで順位を上げて貴重な1ポイントを獲得。レッドブルにとって通算400戦目という節目のレースで、確かな存在感を示した。
ホーナーは、角田裕毅が果たした役割について次のように語った。「我々のメカニックたちは、昨夜の午前2時過ぎまで角田のクルマの修復作業に取り組んでいた。彼らの努力が実を結び、今日こうして角田がポイントを持ち帰ってくれたことは非常に大きい」「チーム全体として非常に結束しており、特に今週末はその強さが際立っていた。角田のように最後尾からでも諦めずに戦ってくれるドライバーがいることは、我々にとって心強い」「我々には明確なナンバーワンがいて、チームの焦点はドライバーズ選手権にある。ただ、裕毅のように堅実に走ってくれるセカンドカーがあることは、チャンピオンシップ争いにおいて非常に心強い」さらにホーナーは、レース中に角田裕毅がオスカー・ピアストリを数周抑えたことにも触れ、タイトル争いにおける“影の貢献”を強調した。「我々はドライバーズ選手権に全力で集中している。その中で両方のクルマがポイントを稼ぐことが不可欠だ。角田が順位を上げていけば、それだけ我々の戦いに厚みが出る」「今日も彼は、オスカー(ピアストリ)を1~2周後ろに抑えるという小さな役割を果たしてくれた。だが、そうした小さな積み重ねがシーズンを通して見れば非常に大きな意味を持つ」そして、400戦目という記念すべき一戦を勝利で飾ったことにも言及しつつ、角田の貢献をあらためて称えた。「この勝利はチーム全体の努力の賜物だ。裕毅もその一部として素晴らしい働きをしてくれた。彼がチームに与えた影響は、数字以上に価値がある」
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