角田裕毅は、レッドブル・レーシングのF1マシン「RB21」への適応に苦戦している理由として、「マシンの挙動に対して体が自然に反応できるような感覚がまだ身についていない」と明かした。日本GPを前にリアム・ローソンとシートを交代し、レーシングブルズからレッドブルF1に昇格した角田裕毅だが、RB21の特性に体を慣らすには時間を要しており、これまでに獲得したポイントはわずか6。これは同期間にマックス・フェルスタッペンが記録したポイントより57点少ない。
フェルスタッペン自身もRB21のパフォーマンスに対して不満を口にしているものの、角田裕毅はまだそのレベルに届いていない。今週末のF1エミリア・ロマーニャGPでは、マイアミGPでフェルスタッペンに先行投入されたアップグレードが角田裕毅のマシンにも適用される予定で、本人は「パフォーマンス向上につながれば」と期待を寄せている。ただ、課題としているのは単なるアップデートではなく、マシンに対する“体の反応”だという。「原因は、RB21をドライブしているときに、まだ体が自然に反応できるような感覚(いわゆる“筋肉の記憶”)ができていないことだと思います」と角田裕毅は、RacingNews365を含むメディアの取材に応じて語った。「VCARB(レーシングブルズ)にいたときは、マシンがスナップしてもすぐに反応できたんです。何も考えずに、自然と体が動いていたので、すごく楽でした」「でも今は、まだ予測できない動きが出ることがあって、そのたびに対処に迷うこともあります。こういうのはやっぱり経験を重ねていく中で、少しずつ身についてくるものだと思います」「なので、今週末がすごく楽しみなんです」「今回はマックスと同じ仕様のマシンになりますし、これでようやくRB21の正確な限界が見えてくると思います。これまでは別のフロアを使っていたので挙動も違っていたんですが……まあ、いろいろ見てみたいですね」
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