角田裕毅が、2024年F1ベルギーGPの展望、舞台となるスパ・フランコルシャンについて語った。前戦ハンガリーGPでは、予選Q3で高速クラッシュを喫して、ほぼ完全に作り替えたマシンで挑んだ決勝で、角田裕毅は全ドライバーで唯一となる1ストップ戦略を成功されて9位入賞を果たした。
「ハンガリーでは本当に状況が好転しました。チーム全体が懸命に働き、改良されたマシンを提供してくれました」角田裕毅はハンガリーの週末を振り返った。「特にレース中のタイヤマメジメントには満足しています。1ストップ戦略を成功させた唯一のマシンとなり、それがポイント獲得の鍵となりました。素晴らしい戦略とチームワークでした!「前回のレースは自信につながりました。スパは明らかに異なるタイプのトラックなので、そこで何ができるか楽しみです」スパ・グランコルシャンについて角田裕毅は「スパをドライブするのはいつも特別な体験です」と語る。「特に、年間を通じて多くのトラックでは体験できないような、トラックの登り坂や下り坂といった高低差の変化を楽しんでいます。ほとんどのコーナーは高速で、非常にチャレンジングな、ある意味で昔ながらのコースです」「天候に関しては、さまざまなコンディションにしばしば見舞われます。シルバーストンでの週末のように、雨の中で何周も走ったこともありますそのため、今回雨が降ったとしても、自信を持って臨むことができます」一方、チームメイトのダニエル・リカルドは、ハンガリーでのRB F1チームの戦略に不満をあらわにし、適切な戦略をとっていれば、角田裕毅よりも上位でフィニッシュできたと考えている。「ブダペストでの厳しい日曜日のレースを終え、スパでのレースがますます楽しみになった」とリカルドは語った。先週は良いスピードを見せたので、ベルギーでもそれを継続し、日曜日にポイント獲得を目指してプッシュできると確信している」RB F1チームの代表を務めるローラン・メキースは、バルセロナでアップグレードを投入してから続いていた低迷を脱し、シーズン序盤の競争力を取り戻したと自信をみせる、「チームはハンガリーで好転し、いくつかの厳しいレースの後、再び競争力を取り戻した」とメキースはコメント。「そのため、今週末のベルギーで、夏休みの前に、シーズン序盤に見せた好調を取り戻せるかどうかを確認できる機会がもう1つあるのは良いことだ」「先週末は完璧ではなかったが、ポジティブな面に注目すべきだと考えている。金曜から好調なペースを維持し、2台ともQ3に進出し、今シーズン常に目標として掲げてきたミッドフィールドを再び制覇した。先週末、裕毅より上位でフィニッシュしたチームはトップ4チームのみだった」「スパは、高速コース、長い周回、変わりやすい天候という独特な要素により、例年通り厳しいレースとなるだろう。さらにステップアップして良い結果を残し、ポジティブな気持ちで年末年始を迎え、選手権の後半戦に臨みたい」