角田裕毅は、どこかの段階で日本人初のF1での勝利を達成したいと考えているが、そのためには今の自分のパフォーマンスに集中するしかないとインタビューで語った。F1イギリスGPを前に、PlanetF1.comは角田裕毅さまざまな話題について対談。RB F1チームのボスと仕事をするのはどんな感じか、ドライバー市場やF1の歴史を作ることをどれくらいの頻度で考えるかなど、さまざまなトピックについて尋ねた。
ローラン・メキースやピーター・バイエルとの仕事はいかがですか?ローランは間違いなくエンジニアリングの分野に精通しており、エンジニアリング分野に関する知識も豊富です。また、チームで働く各エンジニアを直接指導するという役割も担っています。フランツ(トスト)とローランには共通点があります。2人ともチームメンバーを気にかけているのです。次のセッションに向けて、どのように進めていくかについて、常に話し合いながら進めています。ローランの経験が、私たちの助けになっていることは間違いありません。ピーターは、主に全般的なチームにおいて、チーム構造を非常に強固なものにすることに重点を置いていると思います。F1ではスポンサーが必要ですが、彼は加入した瞬間から、スポンサーとの関係構築に非常にうまく築いてきたと思います。パートナーシップとパフォーマンスの両面で、パフォーマンスを高めるための強固な基盤を構築しています。彼らはとてもうまく協力し合っていると思います。フランツは両方の仕事をこなしていましたが、それは彼にとって非常に大変なことでした。ローランとペーターの両方が自分の仕事に集中できるのは良いことです。このチームは野心的な目標を掲げていますが、それを達成するのはどれくらい難しいですか?言うまでもなく、マシンから力強いパフォーマンスを引き出すには、良いマシンと、これまで達成してきたすべてのものが必要だと思います。昨年、この時期は、Q2に進出することすら非常に難しかったことを覚えています。しかし今では、Q2進出は最低限の目標であり、Q3進出はたいていの場合達成できると考えています。非常に厳しい戦いなので、それがある意味でモチベーションや興奮につながります。すべてをうまくまとめれば、2つ、3つ順位を上げられるかもしれないという期待感があるからです。しかし同時にプレッシャーも大きくなります。というのも、もしラップタイムが悪ければ、望んでいた順位よりも下位になってしまうかもしれないからです。ですから、非常に厳しい戦いになっていると思いますし、チーム側にも、もちろんドライバー側にもプレッシャーがかかっていると思います。メディアやファンはドライバー市場についてよく話題にしますが、ドライバーであるあなたはどれくらいの頻度でそれについて考えますか?自分のパフォーマンスに専念するだけです。パフォーマンスが良ければ、あるいは自分がうまく運転できていることが分かれば、それらは自動的にやってくると思うのでプレッシャーやそういったものをあまり感じません。来年のことが決まるまでは、自分のパフォーマンスにだけ集中していました。今も、コントロールできないことよりも、コントロールできることに集中し、あまり考えすぎないよう心がけています。日本人ドライバーがレースで優勝したことはありませんが、それを達成できると思いますか?もちろん、いつかは達成したいと思っていますが、今はまだ、日本人初のウィナーになることなどは考えていません。先ほども言ったように、そういったことは自然とやってくると思います。だから、今はパフォーマンスに集中すること。自分自身を常に磨き続け、そしていつかグランプリで優勝できたら、それは間違いなく日本にとって良い影響となるでしょう。まずは日本のために初表彰台を獲得したいです!