角田裕毅は、チーム無線で暴言を吐かないことで「ストレスを溜め続ける」ことは、F1マシンを運転する際のGフォースよりもエネルギーを消耗すると考えている。現在、F1参戦4戦目を迎えている角田裕毅は、時にパンチの効いた、時に罵詈雑言を浴びせながらチーム無線で感情を露わにすることで知られている。
先月行われた開幕戦バーレーンGPでは、チームメイトのダニエル・リカルドに順位を譲るようピットウォールから指示され、最初はそれを拒否。「脳がヒートアップする瞬間があった」と明かしている。しかし、角田裕毅は、来年からセルジオ・ペレスの後任としてレッドブル・レーシングのドライバーを務めるためには、この点が「改善しなければならない部分であることは確かです...主にセルフコントロールに焦点を当てていかなければなりません」と認めている。これは次戦サウジアラビアのレースで試された。そのレースでは、ハースのケビン・マグヌッセンが角田裕毅をコース外で不正にオーバーテイクし、その後、角田を抑え込んでチームメイトのニコ・ヒュルケンベルグが10位でポイントを獲得するのを助けた。角田はこの状況について、「自分の決意を試すいい機会だった」と振り返った。「どう対処したかにはとても満足しています」「無線を押すのが普通なら、いつもの僕と同じように言っていたでしょう」「でも同時に、自分を変えたいとも思っています。だから、その第一歩を少しでも証明できたことを嬉しく思います」角田裕毅は、チーム無線を控えていたとはいえ、ストレスは溜まっていたという。「もちろん、それを続けることはいつもより難しいことですけど、それが僕の目標であり、やらなければならないことなんだ」と角田裕毅は続けた。「でも、明らかに簡単ではありませんでした。ヘルメットをかぶっていても、舌を噛むような感じでした」角田裕毅は、必要な自制を考慮すると、チーム無線を遮断するにのはF1マシンでレースをするよりも予想以上に多くのエネルギーが必要だと語った。「チーム無線を使わないというのは、実際にこんなにもエネルギーを必要とすることだとは知りませんでした。自分のストレスに耐えることは、首への負担やGフォース以上でした」「慣れるまでにはもっと時間がかかると思います。でも、初めて、少なくとも達成できたかもしれないので、今後も同様に続けられると確信しています」
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