角田裕毅は、2023年F1第23戦(最終戦)アブダビGPの決勝を8位でフィニッシュした。6番グリッドからスタートした角田裕毅は1ストップ戦略を敢行。2ストップのドライバーとのシークエンスの違いにより、自身初となるリードラップを記録。日本人として2004年の佐藤琢磨以来となるラップリーダーとなった。
ウィリアムズとのコンストラクターズ選手権7位争いに勝つためには、少なくとも6位でフィニッシュする必要があった。しかし、交換にはタイヤに苦戦して順位を下げることなった。それでも、ファイナルラップには、ルイス・ハミルトン(メルセデス)に一度は抜かれながらも、再び抜き返す熱い走りをみせて8位でフィニッシュ。24%のファン投票率でドライバー・オブ・デ・デイを獲得した。「ドライバー・オブ・ザ・デーに投票してくださったみなさん、ありがとうございます」と角田裕毅はコメント。「とてもタフなレースで、一時は6位以内もいけると思いました。ピットストップの1ストップ戦略はうまくいきませんでしたが、試した価値はあったと思います。全力を尽くすことができたので満足です」「今シーズンは楽しく過ごすことができました。序盤はパフォーマンス面で苦労しましたが、シーズンを通して前進することができました。惜しくもコンストラクターズ・チャンピオンシップで7位を逃してしまいましたが、終盤に10位から8位まで順位を上げることができ、ビスターとファエンツァのチームのみんなにも感謝しています。特にメキシコGPのように、私のミスが響いてしまったときもありました。ウィリアムズとのバトルは楽しかったですし、彼らはよくやったと思います」「そして、フランツ・トストさんに感謝しています。ともに過ごした3年間はとても楽しかったですし、彼がいなくなるのは本当に寂しい。彼のアドバイスなしでは、F1のキャリアでこんなに成長することはできませんでした。彼には本当に感謝していますし、これからも連絡を取り合いたいと思います」