角田裕毅は、レッドブルが所有するスクーデリア・アルファタウリの来季のドライバーとして4年連続で選ばれたばかりだが、ランス・ストロールがアストンマーティンを退団するかもしれないという噂が流れる中で、彼の後任候補としてすでに浮上している。レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは「角田は我々と契約を結んでいる」とSport1に語った。
「もしアストンマーティンが来年彼に興味を持っているなら、彼らはまず我々と合意に達する必要があるだろう」カタールのパドックで渦巻いている大きな噂によると、アストンマーティンのチームオーナーであるローレンス・ストロールが、タイトルスポンサーであるサウジ国営石油会社アラムコから8億ユーロのチーム買収オファーを持ちかけられたという。億万長者のストロールは、息子のランス(24歳)が今年フェルナンド・アロンソと並んで成績を落としたため、F1への投資を続ける意欲を失っている可能性があると言われている。そうなるとアストンマーティンF1チームに空席が生じることになるが、角田裕毅は完璧な後任となりそうだ。というのも、アルファタウリで印象的な活躍を見せている23歳の角田裕毅だが、どちらかといえばホンダの支援を受けたドライバーだと認識されているからだ。そして、ホンダは2026年にレッドブルの2チームからアストンマーティンに乗り換える。角田裕毅の2024年のアルファタウリとの契約は発表が遅れたが、当時、その保留はホンダの支援に関係していると噂されていた。ホンダ・レーシング・コーポレーション(HRC)の渡辺康治社長はその噂を認めた。「フランツ・)トストさんと私は、まず3年間じっくりとプロジェクトを見守り、3年目の夏ごろに一緒に評価して話し合いを持とうということで合意しました」と、渡辺社長は語った。「基本的に、アルファタウリには欠かせないドライバーという共通認識がありました。発表に時間がかかったのは、詳細を詰めていたからだ。「2025年までホンダがアルファタウリをどうサポートしていくべきか、どのように運営されるかについてなど、さまざまなことを議論していました」また、角田裕毅とアストンマーティンについて具体的に聞かれた渡辺は、「2026年以降、アストンマーティンとともに世界一になることが目標なので、そのために必要なピースは手放したくない。角田とアストンマーティンについて特に尋ねられたとき、渡辺康治は「私たちの目標は、2026年以降にアストンマーティンで世界一になることなので、それを達成するために必要なピースを手放したくはありません」「角田選手が成長して、我々にとってなくてはならない存在になってくれることを願っています。裕毅には『どこに行ってもいい、勝てるところに行っていいよ』と言っています」「その場所を提供できるチームであれば、ドライバーに来てもらいたい。もし我々が悪いホンダのチームだったら、彼らは来たがらないと思います」