角田裕毅は、アルファタウリが2023年F1イギリスGPに持ち込んだ大規模アップデートがなぜF1マシンを「期待通りに改善できなかったのか」を理解するために「深く」研究する必要があると語った。スクーデリア・アルファタウリは、シルバーストーンでの週末に向けてエッジを高くしたフロア、リアタイヤからの後流が気流を乱すのを抑えるためのディフューザー、エンジンカバーの幅を広げたボディワークなど、8つの技術的変更をFIAに提出した。
角田裕毅は、アルファタウリが2023年F1イギリスGPに持ち込んだ大規模アップデートがなぜF1マシンを「期待通りに改善できなかったのか」を理解するために「深く」研究する必要があると語った。スクーデリア・アルファタウリは、シルバーストーンでの週末に向けてエッジを高くしたフロア、リアタイヤからの後流が気流を乱すのを抑えるためのディフューザー、エンジンカバーの幅を広げたボディワークなど、8つの技術的変更をFIAに提出した。リヤサスペンションのウィッシュボーンにはウィングレットが追加され、リヤウイングとビームウイングはドラッグを減らして直進性を向上させるために改良された。だが、角田裕毅はFP1で16番手につけ、その後18番手まで順位を下げた後、アップデートによってすぐには好転しなかったと語った。改良型AT04での最初の周回を評価するよう求められた角田裕毅は「今のところ、大幅に改善されたという結果は出ていない」と語った。コックピットからはいくつかの改善が見られたが、チームが一歩前進すると期待していたいくつかの領域では、その成果は得られていない」と角田は付け加えた。「今のところ調子は良くない。結果は今のところダメです」と角田は語った。「ところどころで確実に手応えを感じていますが、期待していたほど向上していないところもあります。だから、深く検討する必要があります」ピレリはイギリスGPのために新しいタイヤ構造を導入したが、角田はチームの苦戦はラバーの変更とは無関係だと語った。アップグレードの初期段階での印象から、角田は予選でのトップ10よりもQ2進出を目標に掲げている。しかし、アルファタウリのチーフレースエンジニアであるジョナサン・エドルスは、金曜日の苦戦は新しいコンポーネントのせいというよりも、むしろマシンのセットアップが最適ではなかった結果だと考えている。シルバーストンに持ち込んだアップデートについて「フロア、ボディワーク、リアウイング、リアブレーキダクトで構成される新しいエアロパッケージをこのイベントに持ち込んだので、この日の焦点はそれに関連するパフォーマンスと特性を理解することだった」とジョナサン・エドルズは説明。「可能な限り最高のデータを収集するため、FP1ではミディアムとソフトのタイヤコンパウンドを使用して、2台のマシンでさまざまなセットアップテストを行った。第1セッションの最後にロングランを行う時間があったが、予想以上にデグラデーションが高かったため、この学びをFP2のロングランに取り入れた」「分析の結果、アップデートが実際にうまく機能していることがわかった。FP2ではさらにクルマに変更を加えたが、ソフトタイヤのショートランでのバランスという点では、どちらのクルマもスイートスポットには到達できず、フロントエンドが不足していたため、ここでのラップタイムキラーとなったと言ってよいだろう」「路面温度が高かったことがフロントタイヤのオーバーヒートを悪化して、フロントのグリップ不足につながった。バランスが良くなれば明日はラップタイムがさらに上がると思われる。FP2のロングランはうまくコントロールできたが、まだデグラデーションが高かったので、レースに向けて戦略を見直す必要がある」「まとめると、空力アップデートはデータ上ではゲインを示しており、この余分なパフォーマンスを活用し、ラップタイムにつなげるために、セットアップとドライビングで何が必要かを確認することが夜間の作業の焦点となる」角田裕毅は18番手、チームメイトのニック・デ・フリースは19番手。彼らの後ろはトラブルによって走行できなかったシャルル・ルクレールのみ。プレッシャーのかかるデ・フリースは第1セッションでスピンを喫し、第2セッションでは終盤にパンクに見舞われた。