元F1ドライバーの小林可夢偉(34歳)が、今年、F1デビューを果たした角田裕毅(20歳)とのエピソードを語った。先週末、角田裕毅は7年ぶりの日本人F1ドライバーとしてアルファタウリ・ホンダからF1デビューを果たし、ファイナルラップでランス・ストロール(アストンマーティンF1)をオーバーテイクしてF1バーレーンGPを9位でフィニッシュした。
この活躍は日本のみならず海外で話題となっており、レッドブルF1の幹部たちは日本人初のF1ワールドチャンピオンも夢ではないと絶賛している。小林可夢偉は、鈴鹿での表彰台を含め、2009年から2014年までのF1キャリアで75戦をスタートして125ポイントを獲得。角田裕毅と同じように攻撃的なドライビングスタイルが代名詞だった。小林可夢偉はトヨタの契約ドライバー、角田裕毅はホンダの契約ドライバーと、一見すると接点はないように思えるが、角田裕毅は2016年に16歳で限定A級ライセンスを取得して、鈴鹿サーキットレーシングスクールのスカラシップ選考会に進む前、トヨタのスクールであるフォーミュラトヨタ・レーシングスクール(FTRS)門を叩いていたという。「彼がホンダのスクールに入る前、彼はトヨタのスクールに来ていて、僕は彼に指導していました」と小林可夢偉は BeyondTheGrid で角田裕毅について語った。「彼は14歳か15歳でした…時々彼と話をしました…彼は良い結果を出していくと思いますが、マシンやチームにどのようにフィットし、どのようにうまくマッチするかによっても異なってくると思います」ホンダのスカラシップ最終選考会は、現在日本のスーパーフォーミュラを戦う大湯都史樹(主席)と笹原右京(次席)が合格し、角田裕毅は落選してしまうが、校長の中嶋悟の推薦もあり2017年にSRS/コチラレーシングから全日本F4に参戦。2018年にホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)の育成ドライバーに選ばれ、全日本F4でチャンピオンを獲得。2019年にはレッドブルのジュニアドライバーとなり、ヨーロッパにわたってFIA-F3に参戦して9位でシーズンを終えた角田裕毅は、2020年にFIA-F2でランキング3位となってF1スーパーライセンスを獲得。2021年にF1デビューを果たすことになった。「彼の隣には本当にタフなドライバー(ピエール・ガスリー)がいますしね」と小林可夢偉はコメント。「同じマシンで互角に戦うことが重要だと思います。彼はF2では良かったですが、F3を見れば、それほど特別ではなかったので、彼が同じマシンで匹敵できれば、良い未来が待っていると思います」小林可夢偉は、今後のF1キャリアでは角田裕毅は浮き沈みを経験することもあると考えており、それを乗り越えるためにも優れたマネージャーが必要になると付け加えた。「彼がパフォーマンスを発揮することはできると思いますが、彼には非常に優れたマネージャーが必要です!」と小林可夢偉は語る。「将来の契約のためにですかね。確かに彼は良い結果を出すことができると思いますが、いくつかのミスもあるかもしれません。ミスをした場合、チームにそれをうまく説明してくれる誰かが必要です」「彼はまだ若く、モータースポーツでの経験があまりないので、彼自身を管理していくれるフィルターの役割を果たしてくれる人が必要ですし、自分の気持ちと自信を管理するのを手伝ってくれる人が必要になってくると思います」「彼のスピードに疑いの余地はないですし、いずれ彼は良い結果を出すでしょう。しかし、重要なのは、彼がチームに対するイメージをどのように管理するか、F1で彼の名前をどのようにブランド化するかです。これが最も重要なことだと思います。僕に言えるのはそんなところです」
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